劇場公開日 2022年4月1日

  • 予告編を見る

「どう評価するのが難しいけど、何がベストだったのか…。」TITANE チタン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5どう評価するのが難しいけど、何がベストだったのか…。

2022年4月3日
PCから投稿

今年94本目(合計367本目/今月(2022年4月度)4本目)。

ストーリーの大半については他の方も書かれている通りで、それを延々書いても仕方がないのでここではカットします。

一部の方で「変態映画」と書かれている方もいますが、それも理解はしますが、それもちょっと違うかな…という気はします(一応、R15の扱いで、大人の営みだのもかなり出てくる)。ただ、いわゆる「成人映画館」だの、一般の映画館でも去年の「DAUナターシャ」のような「目のやり場がない」映画でもないところです。

むしろ「目のやり場がない」のは、多くの方も書かれている通り、「痛々しい描写」(自傷行為など)が大半を占める点で、ここがかなり人を選ぶかな…という印象です(そして、なんばパークスシネマでは、「うるさい枠」として言われた「ニトラム」もあったりする)。

結局のところ、(ノンフィクションではない)映画なので、作話の範囲ですが、生まれた子供にどこまでの手術ができるか、あるいは、「通常想定しない手術をすることがどうか」という点に全部還元できるような気がします。日本ではおよそ倫理的にできないし、あまり映画でも扱われる分野でもないような気がします。そのため、R15(大半は大人の営みのシーンでひっかかったと思われます)でひっかかったという点はあるにせよ、「新しい切り口での描写」という点は「買う」ことができるので、まぁ多少「痛々しいシーン」はありますが(「うるさい枠」がニトラムなら、「痛々しい枠」はこっち)、分別がつく大人である限り、対抗以上には推せるのではないか…と思えます。

ただ、R15であることもあり、大人の営みのシーン以上に、かなりグロいシーン(ラスト3分、ネタバレ回避。女性特有の性現象)が出ますので、食事など持ち込むときには注意かなと思います(ラスト3分までポテトだのポップコーンだの残っている方も少ないかなと思いますが)。

採点は以下のようにしました。

------------------------------------------
(減点0.3) 結局のところ、「痛々しい枠」としてみるか「新しい切り口での挑戦」として見るかが微妙で、前者のように見られるとやはり減点は免れないかなと思います。一方、「新しい切り口での挑戦」として見る場合、その「問題提起」は少ないかないに等しいので、どのように見るのかも難しく、どうにもこうにも採点のしづらい…という部分はあるんじゃないかな…と思います。

ただ、フランス映画らしく、いろいろ「視聴者で考えてね」という部分で色々余韻を残して終わるのも確かで、そこはどうとらえるか難しいところです。
------------------------------------------

yukispica