「現と幻の間をいったりきたり」インフル病みのペトロフ家 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
現と幻の間をいったりきたり
主人公の見た妄想と幻覚と現実をいったりきたりする「視覚」そのものをフィルムにしたもので、観ている自分が幻覚を起こしているような、酔ってるような変な感覚になりました。
また、(ウクライナ侵略のずっと前)アフガニスタン侵攻の失敗~ソ連崩壊以後、2000年代頭からずっとロシアの一部の人々は立ち直れず、狂っていたということを視覚化した作品にも思えました。
ペトロフ自身だけでなく、その周囲の人物たちの群像劇にもなっていて、モラルを失ってロクデナシばかりになり、病院などのインフラがめちゃくちゃになっていたて、いかに現実が悪夢だったかを知ることができます。
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