劇場公開日 2022年4月22日

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パリ13区のレビュー・感想・評価

全93件中、21~40件目を表示

5.0モノクロームであることを忘れるくらいにカラフル、いつまでも観ていられる痛々しくも愛らしい現代劇

2022年5月16日
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鑑賞方法:映画館

あるワンシーンを除く全編モノクロームの作品ながら、描かれている世界は極めて現代的でシニカルで何より多彩。ゆえにモノクロームであることすら途中で忘れてしまうくらいにカラフルで刺激的。高学歴なのにコールセンターのオペレーターをやっている台湾系のエミリー、高校教師を休職して上級資格取得を目指すアフリカ系のカミーユ、32歳まで暮らしたボルドーを出てソルボンヌ大学で法律を学ぼうとするノラ、それぞれに心に傷を持つ者達がそれぞれの環境でボロボロに傷つき、お互いに慰め合ったり激しく口論したりしながらお互いに必要な距離感を探っていく話に身も蓋もない下ネタと切れ味鋭いエスプリがてんこ盛りで激辛。主要な登場人物が皆個性的で愛らしくて、終幕も爽やか。いつまででも観ていられる美しい作品でした。

確かに性描写は文字通り赤裸々ですが、表現のごく一部を切り取ってR18+っていうレイティングを貼る国ってホント恥ずかしいと思います。そこに確かにあるものを見せなかったり遠ざけたりモザイクをかけたりしたところでなかったことには出来るわけではない、そんな当たり前も解らん国なんかなくなってしまえばいいと激しい怒りに駆られます。

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よね

4.0大人の男女が抱えるモヤモヤ感

2022年5月15日
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鑑賞方法:映画館

パリ13区で暮らす男女の生活をモノクロ映像で描く。
シンセサイザーの音楽もモノクロ映像に合っていて洒落ている。
最近、モノクロ映像作品多いけど、今作が一番白黒だからこその美しさが出ている気がした。カラーだったら印象違ったのかなぁ。

アート系群像劇で睡眠作用があるかと思いきや、眠気もなく見入った。
大人たちの不安であったりのモヤモヤ感に共鳴しつつ、この群像劇がどう着地するのか気になったからかなぁ。

ノラが可哀想過ぎた。なんかありそうなことだからこっちも辛くなった。

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いたかわ

3.0滑稽で美しい。

2022年5月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

モノクロの映像がとても美しい。
オープニングの街を俯瞰するカメラワークに持ってかれた。
ルーツの違う男女が織り成す愛の物語。

モノクロはただそれだけで美しいが、不要な情報を隠す役割もあるだろう。
登場人物だけに焦点を当てる一つの方法だなと思っている。

ハッピーエンドのカタチはそれぞれ違う、そういうもんだ。
考え方の違いは男女やルーツに関係あったりなかったりするもんだ…という当たり前のことを観ながら考える。

セックスをめぐる価値観が最終的に作中のそれぞれを引き寄せたのだろうか…それも一つの重要な感性なのかもな。
自分の中にない価値観を知る。
理解は難しくとも、そういう人たちがいると知ることができるので映画が好きだと改めて思う。

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すらん。

3.0そこから愛は生まれるのか

2022年5月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

出会いを繰り返しても満たされず、心が揺れ動く若者たちがモノクロで描かれる。

不安定な心と体のぶつかりあい。満たされないから繰り返すのか。それは愛と呼べるものではないと思うが、そこから愛が生まれることはあるのかもしれない。

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惑星

2.0「洗練」とか「スタイリッシュ」とかを狙っているのかもしれないが、とても、そうとは思えない

2022年5月12日
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登場する男女は、皆、下半身にルーズで、そんな彼(彼女)たちが、満たされない気持ちを抱えて葛藤しても、少しも共感することができない。そして、それを、現代の都会に生きる若者の実像であるかのように描くことにも、納得が行かない。
何が言いたいのかよく分からないが、それがあるとしたら、「心(愛)と体(セックス)は別物」ということだろうか?もし、そうだとしても、余計なエピソードが多すぎないか?スタンダップ(コメディアン)を目指す妹の話とか、認知症の祖母の話とかは、本当に必要だったのだろうか?
モノクロームの映像も、効果を上げているとは思えず、一か所だけカラーになるところも、何を狙っているのかが分からない。
「どうた、格好いいだろう」と、作り手だけが満足している映画のように思えてならなかった。

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tomato

3.0空虚な映画に浸ってる自分ってどうなんだろう?

2022年5月9日
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この手の映画は最終的にどう受け入れば良いのかが今までわからなかったのですが、どうやら我々観客が登場人物各々の生き方を肯定して見守ってあげるってのが落とし所みたいですね。とは言え上映後に残るのは空虚感のみ。足早に劇場を後にした。エルプラネタ同様、モノクロってだけで空虚感が強調されて映る。そしてその分、合間に入る音楽が気分を浮遊させる。クラブミュージックが人をハイにさせる理由がよくわかる。
これの前に「余命10年」を観ていたので無意識に比較していたのですが、異国の話にも関わらずこちらの恋愛の方がリアルに感じてしまう。余命10年の方がグッとくるのに‥。監督のインタビューを聞いていると、報道番組のコメンテーターが指摘するような社会の空虚感は日本だけではないみたい。
そしてふと、自分自身も心の空虚さを埋める為にこの作品を観に行ったのかなと思ってしまった。ニトラムを観た時同様、映画鑑賞している自分を客観視してしまった訳で、勿論それを自体を否定しているわけではないけど、ずっとこういった映画に浸っていていいのかなとは思ってしまった。

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チェザーレ

2.5人種差別ってどの方向から見るべきか悩むこと作品

2022年5月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

人種差別ってどの方向から見るべきか悩むこと作品

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aaiaa

5.0平坦な、ほぼモノクロ─じんわりと・・・

2022年5月9日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

冒頭のちょっとした演出や、音楽の使い方が少しわざとらしく感じて、いざストーリーが始まり出すと何かつまらなくて・・・。いくら性が日本より開放的だという片寄った見方でも、あまりにやりまくりエロマルだしの展開に興奮するどころか半ば呆れうんざりして、これはかなりつまらんかも・・・、と正直思ってしまいました。でも、徐々にじんわりと面白みや現代的な出来事や人の所作に惹かれていって、物語が行き着いたところなどには相当に感心させられました。
凡庸でつまらん作品と思っていたのが、ひょっとして「東京物語」のような素晴らしい作品なのかも─、と思うぐらいに良き作品した。

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SH

4.0全てが素敵

2022年5月6日
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鑑賞方法:映画館

性描写が多い映画だが、そこから始まる恋愛や物語はすごく素敵だった。

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hanataro2

3.5輝く都市

2022年5月6日
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先ずはセックス。それから気持ちがついてくる。自分に気づき想いが伝わる。軽快にしてドライ。心地よい青年群像劇。多様なことなお良し。
舞台であるモダニズム溢れる風景が印象的である。

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Kj

2.5小さな世界だなぁ…

2022年5月5日
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鑑賞方法:映画館

うーん…
なんか、小さな世界だなぁ…って、
まぁ
「パリ13区」って、タイトルでも謳ってるぐらいだもんな。
でも、セックスや愛について描いた作品だそうだから、
もう少し、バリエーションあっても良かったなぁ…。
なんだろう…、真新しさがないし、
エミリーとカミーユの結末は、そうなったら予定調和で、
面白くないなーと思ってたやつだった…。

ノラとカムガールの関係性、ラストは、なかなか面白かったけどね。

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hkr21

4.5深く共感する

2022年5月4日
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おそらくパリであろうと東京だろうとニューヨークだろうと似たような若者のリアルが在るのだと強烈に感じさせてくれる映画。日々の刹那に真実のカケラが散りばめられ、人と人の間に漂っている。そのカケラはキラキラ見えることがあれば、澱んで見えたりもする。どちらであっても全ては愛おしい日常なのだ、と実感させられる。良い映画です。

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Tack Mizuk

4.0パリって、フランス人の町じゃなくなっている

2022年5月4日
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鑑賞方法:映画館

白黒の映像が良い雰囲気を醸し出している
これが一番の特徴
フランスは移民が多いとは知っていたが、パリのフランス人は稀なのか・・・・?
人種のるつぼの中で、みんなその時々で好き勝手な性生活を楽しんでいる
それに取り込まれるのが悪夢
最後はサバサバとフランス映画

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シネパラ

3.5そう言えばモノクロ映画だった

2022年5月4日
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と思う位、実際の色彩は無いのに、
登場人物の心の動きが鮮やかに描き出されていた。

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ゆうすい

3.53人の男女

2022年5月4日
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鑑賞方法:映画館

がパリと言う華やかな街に暮らし、愛を追い求めます。若さゆえ、自分の我を通してしまい、上手く行かなくなるが、それも他の人との関わりによって変化が生まれ、それぞれが少しずつ前に進みます。

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ごっとん

3.0ノエミを観に行ったのだが

2022年5月2日
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ルーシーチャンがかわいい。
この娘センチェリー生まれなんだ。凄い。
映画は期待が大きかったのでなんか残念な感じになってしまいました。多様性ってそんなに映画にしなきゃいけないほどなのかな?感情移入しづらいです

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michi

4.0セックスとはなんだろう

2022年5月1日
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家族とか友人とか恋愛とか仲間とか、そう言うものを限りなく相対化しつつ、突き離さずに考え直させる。
そういう意味で映画の時間が現実を乗り越えてとてもいい時間になる
セックスが、互いを繋ぎ補い合うものでもあり、その一方でひたすら相手を傷つけ、傷つけあうものでもあることも的確に表現する
今を生きている人々を突出化することで、その関係を一般化する。
そして、モノクロームが美しい。いい映画だ。

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tacohtk

4.5今さら凄い事に気がつかされる

2022年5月1日
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鑑賞方法:映画館

チクチク突き刺さる様なリアルなエピソードを掻い潜って行き着く先が新鮮だった。

心を開くとか受け入れると、理解しあえるって全然違うし、ドキドキする関係が良いって訳でもない。
迷走して、固定観念に縛られて、全然まったくわかってないのは自分だと痛感。
カミーユの言動の変化が面白いし耳が痛い部分。

最後に納得の形になり、ちゃんとウルっと来た。
まだ大丈夫かも自分。

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パプリカ

4.5パリの匂い

2022年5月1日
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鑑賞方法:映画館

パリに行ったことはないし、
ましてや題材になった地区に関する知識もないし、
そこで生活する若者の様子など想像できません。

それでも作品を観ていたら、そこに流れる空気を感じることができたし、香りや匂いが鼻に届いた気がしました。

そして登場人物たちの生活は、一見雑に写ったりしましたが、いずれの人たちも「自分」を大切に暮らしているように感じました(すでに40代の私には羨ましくも見えた)。その上、それぞれに大切な人ときちんとつながっていました。

そんな息づかいをオシャレに観せてもらえたし、自然なハッピーエンドだったし、見終わったあとに大切な人に会いたくなる、素敵な作品でした。

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Eiji

3.5ありがちな孤独

2022年5月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

いつでも誰とでもスマホでは繋がっているけれど、実は心が繋がってない。インスタントな関係は作れるけれど、深い関係は作れない。現代人にありがちな孤独を描いていましたが、ラストのアンバー・スイートとノラの繋がり方はgoodでした。

昔は会社や学校など、一つの村社会で人間関係が完結していた社会でしたが、今は自由な形の繋がりが増えてきましたよね。本当に必要な人を探せますし、見つけることができる。私は歓迎します。

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ミカ