「嘘に背中を押される」わたしは最悪。 ナイトホークスさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘に背中を押される
ラースフォントリアーは苦手だけど、その親戚のトリアー監督の映画はとても爽やかで良かった。話は全然爽やかではないが、別れ話ながらも、『ブルーバレンタイン』のような重さがない(これも良かったけど、打ちのめされてしまうので二度と観られない)。
会話の間に、主人公の気持ちの動きをゆっくり観察できて、そこに嘘とほんとが混ざっていることもわかるし、ついた嘘に背中を押されて自分を騙しながら前進しようとする機微も見えるように描かれているような気がして、すごく良かった。
こんなにも人の表情と間合いを、第三者的に観察できるのって、日常ではしてはいけないことだから、贅沢。(映画だから当たり前なんだろうけど)。
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