「投影」わたしは最悪。 humさんの映画レビュー(感想・評価)
投影
たいていの私は、まわりに自分をあわせていくことに平気でいる。
多少のハテナ?は置き去りにしても思い込むことさえできる。
こどものころからの慣れに加え根本的な性格は、あえて波風を立てることを一番に嫌いそこに凪を生み出し保つバランスを知っている。
断然、その役割で楽にいられる。
そんなわたしからみたら、ユリヤは真逆の位置のひと。
十分好き勝手に生きていると言える。
しかし、わがままだとは思わず、むしろユリヤのように自分の心の声と次のアクションがリンクしている素直さに憧れそのままどこまでも彼女らしく進んでほしいとわくわしながら観ていたことに気づく。
ユリヤは結果的に心から愛し愛された2人の男性との別れが訪れたけれど、それもあの素直さで得ることができた人生の一幕。
もちろん、基本どの過程にも他人を傷つけないルールには則って進んでほしいけど…
やっぱり傷つけてしまう部分は避けれない。
だけど、忘れてならないのは、彼女は、そんな時逃げるわけではなく必ず真正面から語るところ。
そこに彼女の魅力がある。彼らも彼女のそんな素直さに惹かれていたから納得してくれたんだろう。
人生って1回だし、年齢に応じた行動範囲もそれぞれ。
明日、いやこのすぐあと幕が降りるかもしれない儚さを常に纏っている。だったら、たまには内なる声に耳を傾けてみたら?自分で凝り固めた枠をとり払ったり、ゆるめたりしてみたら?ただし、かならずユリヤのように
自分と同じく相手に対して真心を添えてね。
私にとってオスロの白夜は広く遠い世界の存在の象徴。
そんな異国の町のだれかの数年の日常の切り取りに違う生き方を投影できる体験はいちばん私を知ってる私が私に語りかける時間だった。
満塁本塁打さん
はじめまして。コメントいただきありがとうございます。
公開明日、たのしみですね😊
また、どのような感想を持たれるかレビュー掲載されますのをたのしみにしております。
はじめまして。公開がど田舎で明日なので、あさって観ます。勉強になりましたイメージがわきました。ネタバレ云々より「イメージに馴染んでいる」ことが重要かなと・・他作へのイイねありがとうございました😭。
今晩は。
レビュー拝読しました。
”人生って1回だし”・・以降の文章には、参りました。
humさんの様なレビューは、私には書けないなあ・・。文章力のレベルを超えた”何か”が私には足りないと思わされました。
私、負けず嫌いですので、大変勉強になりました。
有難うございました。では。返信不要です。