「あらためて、噛むほど味があるなと思った作品。」フラッグ・デイ 父を想う日 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
あらためて、噛むほど味があるなと思った作品。
今年368本目(合計643本目/今月(2022年12月度)21本目)。
見た目にはジャンルが分類しにくいですが、子が親を思う気持ち(タイトル通り)、それと同様に、「親が子を思う気持ち」という論点が出てきます。また、史実を参考にした映画なので、あることないことは入れられない、という特殊な事情があります。
本当に特殊な例だし、このような父親も珍しいのだろうとは思うけど(ただ、今のようにIT技術等がなかったころは、働く方法が少なかった等は推知可能)、その「珍しい親」がどのように「娘を思うのか」という点。そして通常なら、(元)妻やほかの子(兄とか弟とか)がいるところ、なぜ「一人の女性(その夫婦の子)からみて」「父を思う日」ということになったのか…ということはなるほどね、ということです。
確かに一部に「今の考え方だとちょっとありえないかな…」という部分もありますが、作品そのものが、史実を参考にしている以上、どうしても当時の時間軸で出るため、ややそういった「誰もが取る意味が理解しがたい」点はあります。ただ、理解がまったくできないわけではなく(上記は30年ほど前なので)、一応、「理解はしがたいが推知はできるし、その推知でだいたい正しい」もわかるので減点なし、といったあたりでしょう。
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