「神様は存在する⁉︎」ベネデッタ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
神様は存在する⁉︎
17世紀の修道女の純粋さと信仰の深さがシナリオの素晴らしさと映像の美しさで綴られている秀作。信じることの重要性を要にストーリーは語られる。性愛も博愛も突き詰めれば愛のヴァリエーションに過ぎず、それは自然なことなのだろう。ユヴァル・ノア・ハラリ曰く、宗教は制度である。その通りだと思う。それは神の存在とはまた別の話でり、「信じるか、信じないか」それだけのシンプルな答えが存在を左右するのだろう。信じる人には存在し、信じない人には存在しない。愛を持って接する行為に神聖は宿るのである。人がそこにいるだけで、本来は神聖なのだが、それをどう扱うかは当人の器量に任せられる。ベネデッタ・カルリーニという素晴らしい人物が存在していた事実だけでも、人間としての財産であり、尊敬するに値する。信じることで、愛も神も全て存在するのである。奇跡もインチキも捉え方一つである。
余談だが、シャーロット・ランプリングの演技力には目を見張るものがある。素晴らしい俳優である。
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