「ベネデッタの並外れた厚かましさ」ベネデッタ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ベネデッタの並外れた厚かましさ
奇蹟の正体は、こんなもの。では片付けることができない。ベネデッタの並外れた厚かましさで威風堂々と振る舞われると、普通の人間は雰囲気にのまれて信じてしまう。ましてや、ペストの恐怖が迫っている状態では、何かにすがりたくなる。
目力が凄いベネデッタを演じるのはヴィルジニー・エフィラ。このお姉さま、目力も凄いが、ダイナマイトボディから発する妖気もただ事ではない。虎の威を借る教皇大使も、1対1になるとベネデッタになすすべがない。
教皇大使役のメロビンジアンことランベール・ウィルソン。この人、キザで性悪な役がピッタリ。今回もお上品なフランス語をまくし立てているんだけど、何かがおかしい。舞台がイタリア、教皇大使もイタリア人じゃないですか。
圧倒されっぱなしの131分。
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talismanさんのコメント
2023年2月28日
bionさん、そうなんです!ランベール・ウィルソンが出ていたからこの映画を見たのです。ランベール(メロビンジアン)を気づかせてくれたのは映画「9人の翻訳家」でコメントくださったbionさんです!ありがとうございます!