劇場公開日 2022年4月1日

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「レオス・カラックス監督節満載」アネット いけいさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0レオス・カラックス監督節満載

2024年10月23日
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鑑賞方法:VOD

レオス・カラックス監督作品ということと、主演が推しの大物男優女優ということで鑑賞。レオス・カラックス監督作品の鑑賞は、アレックス三部作以来実にうん十年ぶりか。
本作も良い意味でも逆の意味でもレオス・カラックス監督らしさ満載。こだわり強いきれいな映像の中で繰り広げられる人間の心の闇の部分まで掘り下げるこだわり強いストーリーは、まさにアレックス三部作ゆずりと言ったところか。
全体を通して必要以上に重苦しさ漂う雰囲気ながらも、なんやかんやとクスッと笑わせてくるシーンも所々に織り混ぜてくる独特な仕上がりは、さすが鬼才監督と呼ばれる所以だろう。
アダム・ドライバーのスタンダップコメディアンぶりは結構な迫力だったし、マリオン・コティヤールの美声は心に響いたし、アネットの独特さは印象深かったし、本作のキャッチフレーズ「愛がたぎる」通りとても情熱的な作品なのだが、でもやはり個人的には以前と変わらずあまり好みとは言えない作風かな。

いけい