「私は歳を取りすぎたか」アネット ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
私は歳を取りすぎたか
10代の時に「ポンヌフの恋人」に出会い、私を映画好きにした張本人。レオス・カラックス。
カメラは相変わらず美しく詩的な感じはしたのですが、何というか、レオスの作品を鑑賞した後の何とも言えない感傷を本作では感じられませんでした。無垢な凶暴さが、無かったなあ。
私が歳を取りすぎて、あの若い時に感じた感傷を感じられなくなってしまったのか?もう一度鑑賞したら、感じられますかね?本心としては、手放しで絶賛したいです。
レオス大好きっ子だった私と同じ感じ方をした方は、いらっしゃいますか?
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濱口さんのコメント
2022年4月23日
僕も同じ様な感想です。
カラックスに心を奪われた20代。
今回は美しいシーンはあるけど、画が美しいだけだった。
心に突き刺さるものはなかった。
「無垢な凶暴さ」。すごく解ります!
絶望の中に咲いている美しさがなかった。。
caduceusさんのコメント
2022年4月20日
こんばんは。
私は、ポンヌフの恋人しか観たことがありませんが、青春の映画であり、忘れられない映画の中の一本です。
今回、娘と肩を組み映画に出演しているカラックスと、日本に来て、詰め襟の学生服を買って、喜んで着ていた頃のカラックスでは、同じような映画はつくれないでしょう。
私達も、今、ポンヌフの恋人が公開されたとしたら、当時と同じ感覚では観ることができないと思います。
しかし、今までに7本しか映画を撮っていないというのは驚きです。
ボーイ・ミーツ・ガールから観てみようと思っています。
ちなみにアネットは2回観ました。面白い、面白くないよりも、カラックスが映画を撮って、劇場で観れることがうれしいですね!それでいいんだと思います。