アミューズメント・パークのレビュー・感想・評価
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老人もゾンビのメタファーだったんじゃないかと思えてくる・・・逆?
教育映画として作られたはずなのに作家性がついつい出てしまった感のある埋もれた作品だった。若者たちから無視されたりするのはしょうがないところだろうけど、お化け屋敷に入ってみると老人用リハビリ施設だったというくだりや、フリークショーに登場するのが普通の老人だったりするシーンが強烈。
映画の内容としてはストーリーはほぼ感じられず出来映えもよくないが、ジョージ・A・ロメロを敬愛するファンにとってはたまらない作品なのだろう。本来も社会派ホラー監督として名を成しているのだし、ロメロらしさが滲み出ているシーンが多い。さすがに商業用映画として見れば、観客も怒り出すかもしれないが・・・
プロローグとエピローグで主人公リンカーン・マーゼルの公園入場前と入場後のシーンが描かれ、老人虐待がループして延々と繰り広げられることをほのめかしているギミック以外は単純そのもの。どことなく幽霊のような存在感の無さをも訴えてくるが、虐待というほど強烈なシーンもない。ロメロ監督を知る上での価値しかないとも思えてくる・・・まぁ、ロメロ好きの俺にとっては満足だったが・・・
ロメロに頼まんでも笑
皮肉たっぷり、というか供給過多で窒息死する
時代背景知らないとキツイかな・・・
高齢者を邪魔者扱い。
ってか、世の中無関心。
このような事描いているんだろうけと。
今の日本がこんな状態なんだから、刺さる物はあると思う。
ただし、制作された時代のアメリカって、こんな社会だったの?
時代背景知らないと、キツイ作品になっちゃっているかも。
『老人は大切に。』
【ジョージ・A・ロメロ監督が、高齢者を大切にしない当時のアメリカ社会を痛烈に批判した作品。】
ロメロ作品が好きだから見たものも…
老いていくことに恐怖を感じつつも、労わってやってくれよと言う若者へ...
ジョージ・A・ロメロ
アミューズメント・パーク
レトロさが素敵な不条理ホラー風刺映画
過激すぎて日本未発表のジョージ・A・ロメロ監督の作品。
ポスターを見た瞬間に公開したら絶対観ると決めていました!
1973年製作のレトロさが素敵な不条理ホラー風刺映画。
「遊園地で老人が罵られ大変な目にあう」というあらすじが全て。
過激で日本未発表も納得の不条理さ。
Disney映画ピノキオのフェローとギデオンが一瞬写りこの遊園地が老人のプレジャーアイランドに見えて背筋が凍りました。
アミューズメントパークの世界がアプリやインターネット化が進む現代に見えたりもしました。
アプリ予約等が出来ないお年寄り多いのでは?
老人側も環境や驕り等の非がある時もある
「老害」と罵っている私達が歳を取った時、若者からみた私達は立派な老害になってしまうのだろうか…
レトロな映像回しで不協和音な音がゾッとするお洒落なホラー映画でもあり、50年近く経った今も変わらない老人虐待という問題テーマを扱ったとても良い作品でした!
ベタ過ぎる
体感的には『ファーザー』に近い
老人が遊園地で誰にも優しくされず散々な目に遭う話。
当然ながら遊園地の中は現代社会の縮図。重い荷物を持てないのに誰も助けてくれないし、自動車事故を起こすと老人のせいにされ(ここら辺最近高齢者のアクセル踏み間違いとかの事故多いから何とも言えんが)、「ここ楽しいよ!」って誘導されたとこに入ってみるとリハビリ施設だったり。
現実の方がもっと優しい人いるだろうけど、自分もたまに、道を歩いてて歩くのが遅いじいやとばあやが前にいるとちょっと邪魔だなって思ったり、コンビニで会計の遅いじいやとばあやに早くしてくれないかなって思っちゃうし。
この映画見てるうちに、数十年後には自分もそう思われるのだと思うとゾッとしてくる。そして今見ると、この映画の中に出てくる若者達も、今はもう高齢者なのだと思うとより皮肉が効いてて良い。
冒頭、年老いてはいるものの若々しくて意気揚々としているじいやが徐々にボロボロになって本当に"老人"になっていく。となると、老人を老人たらしめているのは、老いではなくて周りの環境なんだろうなぁ。
当時老人への啓蒙のために教会に依頼されて作ったロメロ、確かにこれは教会は認可しないだろうけど一応ちゃんと啓蒙にはなってるんじゃない?って印象。
ロメロの毒気
なぜ、ロメロに頼んだのか?
いやあこれは酷い(笑)。
元々教育映画としてロメロに依頼されたものだというが、某所に書かれたあらすじが端的に内容を語っている。曰く「遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。」
それかあらずか、ほんの数回上映されたきりでお蔵入り、どころかロメロのフィルモグラフィにも記載されず、監督の死の数週間に発掘されてようやくその存在が知れたという。
本編の前後に挿入されたナレーションからすると、誰しもいつか老いるのだから、準備は怠らずに、といったような教訓を込めたようだが、要はやりすぎ。あまりにも酷い目にあうので、なんというかもう、哀れを誘うばかりで……
ただ、では教育目的では全く見られないかというと、仔細に見ればそれなりにちゃんと描写はあるのだ。「備えあれば憂いなし」「先立つものは金」「老いては子に従え」などの教訓が読み取れないわけでもない、という微妙な匙加減。このあたり流石はロメロ、ちゃんと注文には応えている。
なお、最後の仕打ちが一番精神的にくる。思わずもらい泣きしそうになった。
映し鏡
これは映画と呼べるのだろうか?
サイレントショートムービーに少し音と声がついた感じ。
今更この内容を見たいと思う人が居るとは思えない。
虚無感を少し感じる事が出来ると思いますが、
他には制作当時の遊園地の仕組みや雰囲気が見る事が出来ます。
ストーリーはあって無いようなものなので覚悟して見て下さい。
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