ノイズのレビュー・感想・評価
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藤原竜也&松山ケンイチのもとでぶっちぎった神木隆之介の才能
「デスノート」で共演した藤原竜也と松山ケンイチの主演という触れ込みに始まり、見どころの多い作品だが、瞬きを忘れるほど際立っていたのは神木隆之介。
藤原と松山が巧いのは周知であるし、神木が巧いのも勿論把握している。
けれど、今回はいつも以上のパフォーマンスが発揮されている。
先輩2人のもとで、プレッシャーを分散された状態でフルに才能を発揮すると、こういうことになるんだと感じさせる芝居だった。
また、渡辺大知も秀逸。
元受刑者のサイコキラーを、サイコキラーに見せるように演じることは言葉にする以上に難解なはず。それをいとも容易く変貌してみせた渡辺の狂気をはらんだ眼差しも必見である。
そして、最後になるが余貴美子と柄本明。
控えめにいって最高。まさかあのシーンであんなに爆笑させられるとは思わなかった。
ぜひ、本編で確認してみてもらいたい。
アイネクライネナハトムジーク
島内放送に流れるアイネクライネナハトムジークが島を表す曲とするなら、島外のよそ者はノイズとなる。
ノイズから島を守るという部落意識から、殺人さえも正当化してしまう。
ややストーリーは単調な流れだが、演技派の役者さんが隅々まで揃っていて引き込まれました。
シリアスな映画のはずなのに、余貴美子さんと柄本明さんの絡みはコントがかっていました。
渡辺大知さんは、誰だか分からない程にサイコパス役にしっくりはまっていました。
嘘に
嘘を重ねると 思わぬ事態を引き起こす、気付いているのに 気づかないフリを続けると、ときに人を傷つけ続けてしまう。ずっと支えてくれてる純に、何の感謝もなく、さらっととどめを刺す加奈もひどい。圭太がそこまで島に恩を感じる根拠ももう少し知りたかった。無花果に関わっているのは圭太だけではないのに。ノイズ、聞きたくない雑音、それは純にとっての島での全て、だったのか?ノイズ、始終なぜだかイライラした。
ともあれ、真実にはきちんと向き合い、ツラくとも対処せねば、と思った。
逃げ場のない島での冒頭シーンは不気味で怖かった。非常事態に次々と案が浮かぶ市長には感心、たしかに女上司から男部下へのパワハラもあるよね。権力者ほど人格者であってほしい。
純は無事かな?害獣駆除も充分みなの役に立ってるよ、島を出てどうか幸せになって。
演技はいいんだけどね
微妙にもほどがある。つまらなさすぎて眠気との戦い。
豪華キャスト
オールキャスト
オールキャストでこの作品に挑んでいる。
物語の流れには違和感は、ない。
島というそこに暮らす人々特有のものの考え方に焦点が当てられている。
そこに来てしまった「要因」と、主人公らの思い込みによって「事故」は起きた。
そしてその処理方法もまた特徴的だが、そこに新人警官が絡むことでより一層問題が複雑化してしまう。
ある種のドタバタ劇のように事故が事件へと雪だるま式に膨れ上がってしまう。
この作品のタイトルノイズについて、町長は「島を乱すノイズを排除しなければ」というが、これは島で起きた不要な出来事という意味だろう。
それを象徴するかのように要所要所の場面で不適切なモーツァルトの曲が流れている。
町長はジュンに対してとても不快な言葉を遣う。「あなたが全部やったことにすればいいのよ。そうすればこの島は守られるわ」
この瞬間、ジュンの心は大きく揺れ動いた。その後続く葬儀で、皆ケイタを持ち上げている。この時ジュンは一人寂しく縁側で酒を飲んでいた。
カナはそれに気づき、ケイタばかりが持ち上げられていることに気味悪さを覚える。
この時これが大きな伏線であり、描かれないジュンの心の闇を平行線としていることがわかる。
「島を守るため」 これが主人公ら島民のすべての認識であり、彼らの動機だ。
永瀬刑事らが一番うざいと感じていることだ。
やがて嘘をついていることに我慢できなくなったシンイチロウ警官が自殺する。
彼は全部自分一人でやったことにしたが、永瀬刑事にはそれが嘘だとわかっていた。
そこに島民すべてに対して一斉メールが届く。死んだ町長のケータイからだ。
「犯人は泉圭太」
島に現れた「要因」の死体発見で、すべてはケイタがやったことに変わる。
シンイチロウの墓の前で鉢合わせた刑事とジュン。
刑事はそれでも納得はしていない。「お前はそれでも幸せか?」
刑事に謎の言葉に反応するジュン。
そして大どんでん返しだ。
個人的には、この作品においてジュンの回想だけでジュンの気持ちは十分わかると思う。刑事が余計なことを言いすぎている感がした。それにジュンがカナの写真をサイコパスやストーカーのように壁一面に貼っておく必要はないだろう。
カナがケイタの帰りを待って二人が抱き合うシーンがあるが、助手席のジュンは降りてこない。それで十分伝わる。履歴書の工作を回想するシーンも不要だと思った。
その反面、冒頭の女児のナレーションを最後に持ってきて、女児が「みんなで一緒に」と言っているのは、家族ではなく母とジュンと一緒という意味をオブラートしている。
ケイタは面会でカナからジュンとのことを聞かされたのだろう。
ジュンがしたことは二人は知らない。この辺も分かりにくくなっている。
ジュンの回想と最後の面会ではわかりやすさが違いすぎている。
最後に狩猟するジュンの姿があるが、それは単純に狩猟だが、その獲物は間違いなく「ケイタ」だと思う。
島に来た「要因」の扱いと、それを導いてしまった保護官が少し軽すぎたかな。
それでも全体に面白く良くできている。
☆☆☆ 原作コミック未読 ノベライズ版読了済み ほんの少しだけ 最...
☆☆☆
原作コミック未読
ノベライズ版読了済み
ほんの少しだけ
最後のエンディングで、監督がここ数年低レベルな作品を連発している廣木隆一であったのを知る。
ノベライズ版を読んでいたので、ラストの数行でそれまでの全てが二転三転ひっくり返る驚きを期待していたら、、、
…あらららら!
何でその役を永瀬に振ってしまったのよ!
せっかく、〝 黒木華ここにあり 〟と言える超絶ホラーエンディングを期待していたのに。
(ㆀ˘・з・˘)何だよなあ〜もう。
あれじゃあ、極々普通のサスペンス映画になっちゃったじゃあないのよ。
途中まではまあまあ(面白いとは言ってない)だっただけになあ〜…と。
せっかくの黒木華の良さが出せず、永瀬の切れ者キャラ設定も活かせずで、ちょっと残念でした。
2022年1月28日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン12
役者揃い
広がるノイズ
なんでこうなった!の、映画
原作よりも…というノイズはとりあえず聞かないでおく。映画としてどうか、で観る。
寺島進の先輩警官の「かさぶた」発言。
まぁまぁ、目をつぶろう。
保護観察官の殺し方が雑。
まぁまぁ、目をつぶろう。
町長の「ノイズ」発言によるタイトル回収。
まぁぁ、まぁぁ、目をつぶろう。
が、しかし。
変な長回し撮影。絶対にいらない。
冗長でシラケる。
町長の携帯を拾うシーン。絶対にいらない。
そんなの分かってるよ。
ジュンの部屋のカナの写真。絶対にいらない。
違和感しかない。
ケイタの「ジュンを信じてやってくれ」という台詞。絶対にいらない。
映画は、映像で魅せるもので、説明するものではない。
と、改めて思わせてくれた映画。
ありがとう。
昨今は、ショート映像が流行り、行間を読ませるような映画は「意味が分からない」と
嫌われるそうな。
もし、そこに迎合してこんな脚本にしたのなら、映画をつくる資格なし。
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