「うどんコードくらいです。」スパゲティコード・ラブ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
うどんコードくらいです。
迷い込んだら二度と出てこられないような気がする。東京。狭いのにまるで迷宮のようなその街を舞台に、13人の若者にスポットを当ていくつものストーリーがどんどん切り替わってゆくという構成。
1つ1つのストーリーは他愛もなくありきたりだったり、ただのつまらない会話だったり、あるいは誰かのターニングポイントだったりもする。街で日々すれ違うだけの群衆の中の誰かの人生とある日突然交錯するかもしれない。そんな期待を抱かせる街をさ迷いながら誰もがきっと自分自身の目的地へと向かっている。
スパゲティコードと言う割にそこまでこんがらがってないですけど、とにかくテンポが良くて映像もおしゃれであっと言う間に終わってしまった。個人的には死にたい病の女の子とそれを阻止したい男の子の高校生カップル好きでした。横の席でこっそり盗み聞きしてニヤニヤしたい。青木柚の素朴なのにどこか狂気染みてる雰囲気がまたいい。
コメントする