「【”入管職員はにやけた声で”帰ればいいんだよ、他の国行ってよ他の国・・”と難民認定に行ったボクに言った。”難民条約を守れない国の民として、恥ずかしく、且つ物凄く腹が立った現代日本に警鐘を鳴らす作品。】」東京クルド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”入管職員はにやけた声で”帰ればいいんだよ、他の国行ってよ他の国・・”と難民認定に行ったボクに言った。”難民条約を守れない国の民として、恥ずかしく、且つ物凄く腹が立った現代日本に警鐘を鳴らす作品。】
ー 名古屋出入国在留管理局で、小役人の杜撰な対応により命を奪われたウィシュマ・サンダマリさんの無念さや、ご家族の怒りに対し、日本人であり、愛知県に住む者として心からお詫び申しあげます。
法務省管轄の出入国在留管理庁の、腐り切った隠蔽体質、人権を尊重する欠片もない体質は、民主主義を謳っている日本に住む者にとっては、”恥”意外の何物でもなく、あのような行政を野放しにして来た責任は、選挙権を持つ私たちにもあると思う。ー
◆感想(鑑賞中から余りに腹立たしく・・トーンがオカシイです。)
・名古屋出入国在留管理局で、ウィシュマ・サンダマリさんに、今作でも描かれた様態が悪くなったラマザンの叔父メメットさんの妻からの救急車要請を断った東京管理局の姿勢と同じように、適正な対応をしなかった“殺人致死罪”に問われてもおかしくない行為を行った小役人達は、今作を正座して5回鑑賞すべし。
・出入国在留管理庁の本来の責務を、今一度、研修により学ぶ事。
ー 法務省のHPに分かり易く、書いてあるだろうが!ー
・”難民条約”を端から端まで、キチンと読む事。
ー 描かれているように、オザンやラマザンやその家族は、命の危険がある歴史的に迫害されてきたクルド人に生まれたため、難民として遥々日本に来たのではないか。
フセインが、且つて、クルド人に行った蛮行を知らないのか!
”難民鎖国”などと、諸外国から呼ばれている事を”恥”と思え!ー
・ここで、伺えるのは日本とトルコの良好な友好関係である。1890年に和歌山県沖で座礁したエルトゥールル号海難事件に端を発した友好関係が、関係しているだろうことである。
ー この事件は「海難1890」で描かれている。ちなみにこの映画は日本・トルコ合作である。つまりは、トルコにとっては厄介な存在である、クルド人と、日本の関係性を、入管が”忖度”したとも見て取れるのである。ー
・2カ月に1回、わざわざ仮放免許可期間延長に来る方々への言葉遣いを、日本人に対して話す言葉と同じように、丁寧語にする事。
ー 至極、当たり前の事である。
他の役所の方々の言葉遣いは、ここ数年で格段に向上している事は敢えて記載します。
殆どの役所の方々は、頑張っているのである。ー
<今作は、クルド人として生まれ、日本に辿り着いた将来に夢を持てないオザンと、苦しい中、夢を諦めずに努力するラマザンの聡明な姿を中心に描かれる。異国で助け合う二人の姿。
だが、徐々に日本の、出入国在留管理庁の建前と本音が見えてくる。
そして、その腐敗し切った体質と、人権侵害どころではない恐ろしい実態が見えてくる。
流石に、入管法改正案は廃案になったが、そもそもあのような法案が平気で出てくること自体がおかしいのである。
日本が、”難民条約”に批准しながらも、国際的な役割を果たそうとしない姿勢。
”日本は、大和民族単独の国なので、多民族国家にはしたくないのです・・。”
とどこかから聞こえてくるようだ。
微かな救いは、ラマザンが無事に大学に入学したシーン。ご両親の姿にも涙腺が緩んだし、メメット叔父さんが530日振りに、少し元気な姿で、何の罪もないのに勾留されていた入管監獄から、外界に出て来て、大きくなった長男と奥さんと再会するシーンが観れた事であろうか。
今作をきっかけに、日本国内でイロイロと大きな問題が発生する懸念(かつてのフランスの様な難民受け入れ反対運動。)は十分承知しつつ、日本が、国際的な難民支援の役割をきちんと果たす、成熟した多様性を認める国に、一刻も早くなるように願っています。
それには、私達の様な一般市民がカントリージェントルマンの如く、現在の政府の動向を注視し、選挙の際に正しい行動を取る事なのである・・と思った、現代日本に多大なる警鐘を鳴らす作品であります。
<2021年10月10日 刈谷日劇にて鑑賞>
おはようございます。
クルドについてお返事しようと思いましたが、あまりに膨大になりそうなので、思案しましたが今回はやめておきます(笑)
2大政党制は私も強く望むものでありますが、現在の立民、或いは他野党に任せたいと思えません。
村山政権は社会党の崩壊にとどめをさしましたし「2大政党制」を優先して頼りない党を頼むことは、結局歩みを後退させる事になると感じます。
かつて横浜には飛鳥田一雄さんという素晴らしい方がいらっしゃいました。土井たか子さんの2つ前の社会党党首です。こういう方が首相になれない日本ってなんなんだろう。
進次郎みたいなポエマーが、トップクラス人気の国民ってなんなんだろう。
飛鳥田さんが首相になっていたらすでに2大政党が実現していたかもしれないし、小沢さんも違った形で活躍しておられたかもしれません。タラレバを語っても仕方ないですが。
立民の生方氏がとんでもない発言をしやがりましたが、小泉首相の電光石火の訪朝時、金総書記を思い切り睨みつけていた若かりし安倍晋三さんを思い出しました。モリカケばかり騒がずこういう事をきちんと国民はきちんと認識していくべきだと思います。
長文失礼しました。また!
今回は、怒れるNOBUさんですね♪
いや、まったく仰る通り!
入管の情けなさには、怒りや呆れを通り越して言葉もありません。
自分に出来る事から、アクションを起こしていきたいと強く思います。