「日本人として何か出来ないのだろうか?」東京クルド りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人として何か出来ないのだろうか?
トルコでのクルド人迫害から逃れ、小学生の頃に日本へやってきたオザンとラマザンの2人のクルド青年をメイン難民問題を描いている。
難民申請を続け、入管の収容を一旦解除される仮放免許可書を持つが、身分は不法滞在者の扱いで、いつ収容されるかわからず、住民票もなく、自由に移動することも働くこともできない人達。ラマザンの叔父メメットが体調不良で救急車家族が呼んだが入管から2度にわたり拒否され、メメットが病院に搬送されたのは30時間後という非人道的な事件が起きた。2人のクルド青年の日常から、救いを求め懸命に生きようとする難民、移民に対する国や人々の在り方を問う作品。
これ、日本に住んでいる日本人では理解できないかもしれないって感じた。もし、自分が祖国に居たら殺される状況で、他国に逃げる時に日本を選んだ事の悲劇なのかな?日本政府の入管が言った「よその国に行ってよ」が心に重くのしかかっている。
日本って日本国籍の人だけが良ければいいのか?祖国に帰りたくても帰れない人達に対しなんとかならないのか?入国管理の改革は?など、色々と考えさせられる重いテーマのドキュメンタリー作品だった。
入管改正を国会審議しているようだが、少なくとも国会議員全員にこの作品を観賞してもらい、議論の内容を深めて欲しいと願います。
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