「なぜそのような法律なのか?を知りたい。」東京クルド バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜそのような法律なのか?を知りたい。
この類のドキュメントを観るといつも思うのだが、なぜ、そのような法律なのか?いや。そもそもどのような法律なのか?を知らない自分がいるし、作品は伝えてくれない。そして、なぜ。入国管理局はそのような対応をするのか?も。
さまざまな何故?どうして?を語らずに、現状だけのドキュメンタリーにはどうしても「足りなさ」を感じてしまう自分がいます。不条理なのか?なんなのか?理由が明確ではないが、辛い状態の弱者を映し出し、問題提起をしている風な作品がどうも釈然としないのです。
ですが、この問題にスポットを当て、面接音声を残すなど結構ギリギリのことを実施しているあたりはを結構攻めています(きっと盗み録りでしょう)。現在はこうなっていますと映すのであれば、やはり「何故」を出さないと、感情的な民意を扇動しかねないのではないでしょうか?それほど、難民認定されない方々の扱われ方はひどいです。
入国管理局絡みでは、最近も女性が命を落とされるニュースがあり、きな臭さを感じています。今がこうです、ではなく何故こうなっているのか?をつまびやかにしてくれる作品を待ちたいです。
双方の事実があってこそのドキュメンタリーだと僕は思ってますから。
しかし、なんとも縦組織の権化ですね、日本は。
仕事をするは許されないが、仕事するために必要な免許はとれるとか・・・象徴ですよね。きっと、厄介で金にならない難民問題に首を突っ込む政治家や役人がいないんでしょうね、金になる某世界的運動会にはとんでもないパワーをかけるのに。こんなことやってたら世界から取り残されていくんでしょうね。
ラムザンの家庭は経済的に裕福みたいですが、その源泉は明かさない。闇を感じるなぁ。