「キラ陣営から戦争終結への解決案は提示されず。」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM たまきさんの映画レビュー(感想・評価)
キラ陣営から戦争終結への解決案は提示されず。
最終シーンの総括会話
タオ「平和だ平等だと口にしながら他者に変わることを要求し、消して自ら変わろうとしない
目先の損得や思い込みに取り憑かれ足を引っ張り合う、みな愚か者だ」
キラ「そんなことは無い!」
タオ「導くものが必要なのだ
この分断と流血の歴史を終わらせるそれが我らが産まれた意味だ」
ラクス「人は必要(意味、目的)から生まれる訳でなく
愛(他者に対する慈しむ心、そう望んだ結果)から生まれるのです」
個人的見解を含めた要約----------
タオ:相手への妬み嫉み憎しみを持つのが人間。故に戦争が止まらない。だから完全に管理された世界、愛をも決められた世界へ導く。それにラクスが私を愛するのが役目、全うして欲しい。
ラクス:定められているから愛するのではなく、愛しているからそう定めるもの。
人から自然に芽生える愛(自身がそうしたいと言う想い)なくして何が人間なのか。
導かれた世界は愛のない(望みが叶えられない)世界。
それは最早人間の世界とは呼べない。
それにどれだけ進化しようと貴方達も人間、愛し愛される役目を持っていなくても自然と愛してくれている。
しかもすぐ近くで。
(青髪アコードがタオを抱きしめる)
結局アコードでさえ人間であると言う本能、定められていない相手を愛してしまっている
これが答え
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戦争終結に向けての考えは漠然としていた。
今作は平和へ向かうと言うより、そんなやり方間違っているから止めなよ!と言うお話。
あとタオから提示された人間の悪い部分へのアンサーがキラの「そんなことは無い!!」の否定だけだと腑に落ちないなぁ。
せっかく現代社会の問題に通づる言葉だったから、キラの見解を聞きたかった。
せめて「そうかもしれない、だけど!」にして、人間の悪い部分は理解しているけど、だからと言って愛のない世界は違うだろってニュアンスの方がよし
個人的にアコードの弱点が母親に言われたから役目を全うしている、故に幼く感情的で人間としての経験値不足と言うのが分かりやすくてよし
子供でも分かりやすくしてるのが伝わった。