「戦の後にしか平和は訪れない」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
戦の後にしか平和は訪れない
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劇場版ガンダムはナラティブと閃光のハサウェイだけは観ていましたが、原作も未読・未観賞でした。実は予告編を観た限りでは、友情や愛情、親情などをたくさん盛り込んだ、非常にエモーショナルな明るい方に向かうアニメだと思っていました。その程度の情報しかなかったのです。
確かにエモーショナルだったけれど、メインキャストたちは、私の予想以上に征服欲や生存欲、愛欲に近い愛情など大人な欲望をはっきり口に出し、行動に移していた。その願いや欲望が必死さに溢れていて、そこは素直に胸を打たれる感じがありました。素直に生きよう! 真っ直ぐ勝ちに行って、敵を潰そう!
最後の決戦に臨むラクス・クラインの肢体の生々しい美しさときたら…。愛情と愛欲は等しいことを学んだ気がしました。作画のタッチは凛々しいけれど、幼い。幼かったからこそ、反比例的にインパクトが強かったのかも知れません。怒られるか。
最終兵器レクイエムによって、路上の可憐な少女が黒い塵になって戦争が始まった時、それでも戦の後に平和が得られるならば、救いはあるのか? としばらく考え込みました。その手前では何も出来ないのか。この作品中で、私的には一番衝撃的なシーン。どれほど進歩・進化しても、生き物は何らかの差異を見出して階層を作り、戦を起こす。
それにしても、このガンダムでもモビルスーツの闘いのダメージの程度がよく分からなかった。単に私が見慣れていないためと分かっているのですが、擦り傷、軽傷、致命傷の見分けがつかなかった。
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