「多幸感に包まれて。作品に、製作陣に感謝。」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM Fumyaさんの映画レビュー(感想・評価)
多幸感に包まれて。作品に、製作陣に感謝。
1/27 朝一に都内で鑑賞。
劇場にひしめくオタク然とした同世代の数々。最早同窓会の様相。
これまで色々な映画を観てきたが、鑑賞後の多幸感は
これまで感じたことのないものだった。
Seedシリーズは、リアルタイムで初めてガンダムに触れる機会となった、思い出深い作品。TVシリーズ後に20年待ったからこそ、感動もひときわ得難いものに醸成された感がある。
今は会うことのない学生時代の友人達も、きっとどこかでこれを観ている。
正直、ストーリーにはそこまで期待していなかったが、キラとラクスの関係性を通し、フロムが提唱している愛の能動性をシンプルに伝えていて、社会に出て家庭を持ち、性格がある程度生産的な段階に達した今だからこそ、素直に受け止められるものだった。
そのほか、キャラのかけ合いで最も魅力的だったシーンは、「腐るキラvs殴るアスラン」だ。Seedフリーズの主軸はこの2人の友情とも言える。振り子のようにお互いを鼓舞し、世界の不条理と向き合ってきた2人。そうだ、Seedってこんな作品だったよな。ただただ懐かしい。声優陣の心のこもるやり取りに涙が出た。
鑑賞後、おそらくリアルタイム世代でない若者が、皆に聞こえる声でくそダセェと心ない一言。そうだよね。なんで日本刀背負ってんのって思うよね。
普段なら周囲への配慮のない浅はかな言動に怒りを覚えるが、響かない。作品から受けた愛、そしてこの作品を見届けた観客と共鳴する愛が、マイティストライクの防御フィールドのように、心を守ってくれた。
愛をもって、素晴らしい映画を世に届けてくれた製作陣に心から感謝。
ありがとう。
興奮ポイント
・デュエル、バスターの登場、ファンサの鑑。
・ズゴックヴァーチェ
・満を持して主人公級の活躍を見せるシンとディスティニー
残念ポイント(⭐︎5の評価は変わらないが)
・オルフェ以外の敵勢力のキャラの掘り下げ。特にアウラの言動からは幼稚さしか感じず。
・最終決戦がややカタルシスに欠ける。味方勢力の戦力が充実し過ぎていて‥