「欲しかったSEEDが全部あった」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM としあきさんの映画レビュー(感想・評価)
欲しかったSEEDが全部あった
映画の前半部分は視聴者にストレス溜めるための前座です。
この映画の楽しいのは後半から、前半溜めた分後半のカタルシスが凄いです。
基本的にはキャラに絞って見る感じになります。
まずキラ
デスティニーだと自我をあまり出さずにらしくないな、と思っていましたがこの映画では弱音を吐いたりアスランと殴り合ったり、そしてラクス相手にしっかりと愛を伝えて、伝えられて
最後の新装備とラクスをエンゲージするまでは苦戦続き
ライジングフリーダム乗ってたら精神攻撃食らって暴走から敗北
ストライクフリーダムでも相手のボス機相手に常に劣勢
ただ新装備を装着してミーティアが流れてからはラクスとの二人の共同作業で心身ともに強いキラヤマトが見れます。
一番大事な恋人と一緒に平和を作ろうと決意して、友人達に頼ることを覚えて
ある意味今回コーディネイターより上位種の連中が出てきたことで、最高のコーディネイターであるという『呪い』みたいなものがちょっと薄くなったのかもしれません。
次にシン
序盤はイモータルジャスティスに乗っていいところが無い
キラにも頼ってほしいのに頼られずに悶々としてます、ただルナマリアとの仲は良いのと会食の場で飯食いまくっててなんかほほえましい
中盤の戦闘でも敵のブラックナイツに普通に負けて落とされます。
脱出してヒルダ姉さんに助けられて脱出中に乳を揉むラッキースケベ
終盤で搭乗するのは待ってたよ、ほんと待ってた デスティニーガンダム
また暗黒国家のオーブさんは回収して修理してました。この国家条約を守る気が無いのか、条約守らなくていいシチュになったときに備えてるのか どっちみちやべー国
デスティニー用意されてた時のシンの顔と、キラによろしくと頼まれた時のシンの顔が本当に嬉しそうで、俺もうれしいよ。
出撃音楽は『出撃!インパルス』 シンのデスティニーとルナマリアのシルエット全部射出したインパルスが同時出撃 テンション上がります。
20年くらい前はあまり役に立たなかった名無し砲で戦艦を次々落として大暴れ
ちなみに今回の敵は相手の心を読む能力を持ってるようで、中盤まではそれ+高い能力で味方サイドを苦しめます。
敵はわかりやすくイキってくれてシン相手に「学習能力がないのか?」みたいな感じでデスティニーを舐めてかかりますが、シンまさかの本能にまかせて動いてて動きが読めない。
ここから常にシンが相手を圧倒していきます。
敵は4人で精神干渉をして相手のメンタルにダメージを与える予告でもやってた『闇に堕ちろ!』みたいなことをシン相手にも慣行します。
中盤はこのメンタル攻撃がキラに効いていろいろ苦労しました。
ただシン相手にこれをやったらステラの亡霊(最初全裸で化け物に変化)が出てきてシンに全く通らない。「シンはステラが守る!」怖すぎるステラ……
シンはPTSDみたいな状態でずっと過ごしてて毎日悪夢見てるんで、たぶんいつもの夢かな くらいの感覚だったんでしょうかね。
オノゴロの海岸で精神壊されて、祖国に一旦売られて、ロドニアのラボを見て、レイの親友をやってた男です。
「こいつ!闇が深すぎる!」 精神攻撃が効かなかった敵のリアクションが本当に笑えた。
お前らが前半侮ってたその男はな、次々大事なものを失っても戦うことをやめられない、そしてやめない強い男なんだよ。
『覚醒・シンアスカ』が流れてからミーティアに繋がる流れで無双開始。
敵も分身攻撃をしますが、デスティニーの分身はそれをさらに上回る分身攻撃で対抗
ブラックコードナイツをほぼ一人で全滅させます(一応一人の撃墜はヒルダ)
20年くらい前には見れなかった、心身ともに充実した強いデスティニーが見れて満足です。
正直ここだけのために見に行っても良いくらいシンが活躍しててよかった。
戦闘中にルナマリアにデュートリオンビームでエネルギー補充します、そんな機能いつ搭載した?エリカシモンズがまた魔改造ですかね?
どう見てもデュートリオンセックスです本当にありがとうございました。
最後は2人でケーキ入刀のごとくレクイエムを破壊
シンが最後にオーブを守るのはリアルタイムで見ていた視聴者にはいろいろと来るものがあります。
最後にアスラン・ザラ
今回は2時間しかないので迷ったり裏切ったりする暇もなく常に強いアスランが見れます。
前半味方が苦戦するんですが、アスランほとんど出てないなー って視聴者ずっと思ってます。
アークエンジェルが撃墜されて、キラのライジングフリーダムも落とされて
絶体絶命の状況でこの男が全ての流れを変えます。
乗ってる機体はまさかのズゴック 赤いズゴック 乱入して相手のシュラとかいう近衛隊長相手(キラをほぼ撃墜している)に「やるな!」の一言でほぼ互角の戦い
相変わらず迷ってないとCE最強の男です。
アスランの活躍でAAのクルーもみんな無事でキラも生還
この映画の敵側の敗因ここです、裏側で暗躍するアスランが裏側から盤面全部ひっくり返しました。
中盤はメンタルがやられて自暴自棄になりかけたキラに友人の立場から説教&リアルファイト
二人の殴り合いはたしか初ですけどアスランは一発も貰わず一方的にキラを殴りながら説教します。たぶん10発くらい殴ってる
ついでに乱入して止めようとしてくるシンにもいいパンチ2発くらいぶち込んでます。
この男白兵戦も強すぎる。説教しながら圧倒的な能力で勝っててほんと面白い
終盤はまずアルテミス要塞に囚われてるラクス救出のためにストフリで出撃
アスラン、CEでもっともフリーダムな男がついにフリーダム系統に搭乗
難なく敵をひきつけつつドラグーンも普通に使ってて流石に笑う。
最終局面ではまたキラのピンチに駆けつけて相手の攻撃からキラを庇います。
この流れで外部装甲のズゴックが壊れて中からジャスティスが出てきます。
親衛隊長のシュラさんはアスランの心を読んで戦いを有利にしようとしますが
アスランはえっちなカガリの裸&キス顔を妄想してその妄想を相手に送り込みます。
もう一回言いますけど、相手の読心攻撃にえっちな妄想で対抗します。
ただでさえ白兵戦とMS戦最強なのに精神攻撃まで覚えてこの男スキがないです。
えっちな妄想を叩きつけつつジャスティス自体は遠隔操作でカガリが動かしててそれを悟った相手は「卑怯な!」みたいに激高します。
最後はアスランが種割れして自力で新装備の頭サーベルでフィニッシュ。
この映画のアスラン強いとこと面白いところしかない 令和になってアップデートされててより厄介になってる。
でも視聴者はみんな知ってます、彼は善人なんです 厄介なだけなんです。
結局この世界、アスランを敵に回すと勝てないんですね。
敵の新組織はアスランを軽視してたからかアスランを自由にしてたからか崩壊しました。
皆さんもCEにいったらまずアスランを味方に付けるか始末するか考えましょう。
たぶん議長の二の舞です。
その他にもイザークとディアッカがデュエルとバスターの後継機に乗ったりミーティア使ったり。
アカツキに乗ったムウがレクイエムはじき返して不可能を可能にしたり
相変わらず居酒屋でビール頼むような感覚で核ミサイルやレクイエム撃ったり
オーブ軍が相変わらず『絶対に当ててはいけない24時』してたり
サービス満載でいろいろと楽しめました。
コズミックイラの最低なところとSEEDの良い所を凝縮して詰め込んだ映画で、あの時代にリアルタイムで見た人たちはたぶん満足できるんじゃないでしょうか。
見ながらたくさん笑いつつ涙も流しつつで情緒がおかしくなってすぐに二回目のチケット買いました。
今回の敵は前半でわかりやすくイキってくれて後半わかりやすくボコボコにされてくれて良かったです。
とはいえ敵としてそこそこ強かったんで味方サイドの戦闘も映えました。
とはいえ思うことは一つ
コズミックイラのコーディネーターとナチュラルの問題、これ全然解決してないですよね?
今回もレクイエムでユーラシア連邦の首都消滅させたのはコーディネーターって捉えられてもおかしくないわけだし。
キラとラクスの関係は進展したし、キラはデスティニー終了時よりも良い感じのメンタルになったとは思います。
ただコズミック・イラが火薬庫なのは変わらないので、今後のコンテンツ展開にもちょっと期待したいところです。