「日本人には真の意味で理解出来ないんだろうけど・・・」グレート・インディアン・キッチン 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人には真の意味で理解出来ないんだろうけど・・・
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逆に言えば、現在のインドのリアルな姿を描いた作品だということだと思う。(もちろん、フィクションではあるのだが)
始まって一時間超はひたすらキッチンをはじめ、家事のシーンが続く。正直、冗長でつまらない。
ただ、インドの既婚女性の実相を知らしめるために必要な部分だと制作側は思ったのだと思う。
その姿はさながら性的サービス付きの住込み家政婦のよう。
ラスト20分の家を飛び出してからの流れは『こうなってほしいなぁ』という期待どおりの展開でスッキリする。いつの間にか物語に没入していた証左でもあり、そういう意味では、なかなか上手い構成だと感心した。
冒頭、本作公開のために尽力してくれた沢山の人達の名を綴って謝意を表しているが、それだけ、本作を世の人たちに知らしめたいという製作陣の熱意が乗り移ったかのような、ラストのダンスシーンは圧巻。一糸乱れぬ集団ダンスはそれまでの流れとのギャップも相まって、爽快感を覚えた。
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