「演技しないのに物語りを引っ張ってると言う衝撃」欲しがり奈々ちゃん ひとくち、ちょうだい bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
演技しないのに物語りを引っ張ってると言う衝撃
それが監督の策略と言うか、狙いだと言えば、それまでですがw
架乃ゆらちゃんはセクシー女優。川上奈々美ちゃんと同じです。
でですよ。この2人の共通点が「カメラの前での自然なふるまい」。演技が上手いとか下手とか、そういう次元の話じゃ無く。いや、多分、下手に「演じようとしない事」が出来るって言うのか、ものすごく自然にしゃべるんですよ。
例えば、若手演技派の旗手と言えば、芳根京子ちゃんだったりしますが。彼女は、ちゃんと演技しますもん。もちろん成り切って演技するんだと思うんです。映画的には、そっちの方が物語として自然に見えるでしょうから。
架乃ゆらちゃん、最初は酷いですよ。ただの芋女優です。なんじゃこりゃ?って、正直思いました。ところがところが。最後の方なんか、気づけば、どえらく自然な表情と物語りにドンピシャな語感で、ものすごく自然に話してるんです。カメラの前で自分をさらけ出すと言う点では、セクシー女優さんには敵いまへんもんねぇ。ものすごく味があって良かったです。
物語りは、脱力ピンク・コメディからのホンワカ系ハッピー・エンドと言う、ある意味「未体験ゾーン」。店長と奈々ちゃんの関係の変化は、セックスシーンの赤裸々があってこその説得力。
なんか、これ好きやなぁ、マジでw
なんか、みんなだらしなくて。と言うか、人間臭くて。
脚本の首藤凛さんは、この後、山田杏奈さん主演で「ひらいて」を撮ってます。でね、思ったんですが。この映画、主演・山田杏奈で、ピンク極薄めにして、短編40分で撮り切ったら無茶苦茶オモロイのになぁ。とかね。
面白かった。かなり。
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