ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
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劇的展開ではないけろれど…
実話だからすごいよね。馬の仕組みもさらっとわかるし。それにしても競走馬を育てて有名レースで勝利、って、それだけでワクワクする。コニトレットの抑えた主婦演技も好感。
"競馬"を知ってればより楽しめる。
私は映画鑑賞屋歴40年以上だが、競馬ファン歴も30年以上、なので、色んな観点で作品を楽しめた。
実際に馬主になる事はとても大変で、日本でも個人馬主のハードルは結構高いが、一口馬主制度を設けているクラブ馬なら気軽に馬主気分も味わえたりする。
馬主って、儲けようとして始めたら絶対に痛い目に遭う(劇中の台詞にもあった。)から、本当に馬が好きで、人生を捧げる位の想いと覚悟が無ければ出来ない事を主人公のジャンが巧く投影してたし、それを演じたトニ・コレットも見事だった。
物語の軸をジャンとその周囲に重きを置いた分、調教師や騎手らの描き方が稍雑になっていたのは仕方ないが、単に人間ドラマとして観ればなかなかの仕上がりだと思う。
あと、確かに競馬は所詮ギャンブルだと軽く見られる部分もあるが、競馬に命を捧げ、自分の競走馬によって人生を変えられた人々も多数いる事も教えてくれた気がする。
あと、エンディングロールでモデルとなったジャンとその夫ブライアン、ハワードと妻のアンジェラの実物が、演じた俳優達と肩を組んで熱唱する姿にはちょっとホッコリした。
あ〜、観ながら馬券買いたくなった。
自宅農園で動物を育てて生活をしていた主婦のジャン。ある日飲み屋で出会ったハワードの影響で、馬主になろうと決意。旦那にはバカ呼ばわりされたが、共同馬主20人を集めるのに成功し雌馬をゲットし仔馬を授かる。みんなの夢を背負った仔馬の名前はドリームアライアンス。競走馬として有名調教師に預けられる。このドリーム、やけに可愛い。犬や猫みたいにガッツリ演技はしてないんだけど、何だか気持ちが感じられる。ジャンに撫でられると何だか幸せそう〜。展開としてはレースに勝つ為にみんなが頑張る話ではなく、馬主達の夫婦関係のぶつかり合いが楽しかった。何より子供のいないジャンがドリームを我が子の様に感じて心配している姿が微笑ましい。途中、ドリームが大変な事になったけど、そこは予想通り復活。バラバラになりそうな馬主組合もドリームの走りで団結。関係ない村の人達まで応援してくれる様になる。王道の成功ストーリー、本当に事実ベース?って思うくらいハッピーになれました。
驚いたのはウェールズに国歌があった事。て、事はイングランドやスコットランドにも国歌があるんだろうな。知らんけど。それとウェールズの競馬は障害物レースが普通なのかなぁ。知らんけど。
結構泥臭い実話の映画化ですが英国流の切れ味鋭いシャレがワサビのように効いたハッピーで楽しいヒューマンストーリー
英国ウェールズの谷間にある小さな村。昼はスーパー、夜はパブでパート勤務のかたわら失業中の夫ブライアンの世話と両親の介護をする毎日を送っているジャン。ある日税理士のハワードが競走馬オーナーの話をしているのを聞いて強い興味を抱いたジャンは突然競走馬飼育について独学で猛勉強を始め、ついに家畜の飼育に長けたブライアンを説得して血統のいい牝馬を購入、村で共同オーナーを募るチラシを配ってパブに集まった人達と馬主組合を立ち上げる。“ドリーム・アライアンス”と名付けられた仔馬はジャン達の期待を背負ってスクスクと育ち、いよいよデビュー戦に臨むが・・・という実話ベースのドラマ。
ジャンの献身にも関わらず我儘言い放題の両親、リビングで朝から晩までテレビを観ているだけの夫、自分を押し殺して毎日を過ごすジャンがなぜ競走馬を育てようと思ったのか、中盤でボソッと語られるその思いは老境に差し掛かった自分の現況が激しく揺さぶります。ドリーム号が成長するにつれてジャン達の希望がパブで酒を酌み交わすくらいしか娯楽のない村全体にじわじわと染み渡っていく様がとにかく爽やかで、クライマックスの熱狂は『インビクタス 負けざる者たち』のそれに匹敵する熱量。今を生きる観客の傍にあるもののと同じ憂鬱を飛び越えて疾走するドリーム号の勇姿に1円も出資していない自分もしっかり泣かされました。
最近では『へレディタリー 継承』や『ナイトメア・アリー』でのエキセントリックな怪演が印象的なトニ・コレットが本作では慎ましやかな演技を披露、雷に打たれたように使命に目覚めたことで笑顔を取り戻す様を見事に体現しています。
上記な書き方をすると湿っぽい作品を思い浮かべるかも知れませんが、そこは英国映画なので切れ味鋭いシャレがいくつも仕込まれています。特に痛快なのが独居老人カービーがパブのカラオケで披露する『デライラ』。トム・ジョーンズの歌として有名ですが、楽しい宴の最中にブチ込まれる壮絶な嫉妬に裏打ちされた凄い歌詞にドン引きです。しかもこれが結構重要な前振りにもなっているのでオーソドックスなようでいて実は画期的な終幕では泣きながら大爆笑です。英国人にしか解らないようなカメオ出演(キャサリン・ジェンキンスとクレア・ボールディングって言われてもサッパリ・・・)もあったりしてやりたい放題の楽しい作品になっています。
良作ですが、奇跡に至る「必然」が、あとひとつ、ふたつくらい欲しい
片田舎の主婦が夢のない日常からの脱却するために一念発起し競走馬の馬主(そこの村人と共同経営)になって、それに関わる人々、それぞれがワクワクする様な人生の活気を取り戻そうとするサクセスストーリーです。
見せ場のレースシーンを忠実に再現しつつ、手に汗握るような演出は大変魅力的でした。日本の競馬と違い基本路線が長距離の障害レースなのでしょうか?ゲートもなくて想像とギャップがあって大変興味深いです。
実話ベースということで、最終的には奇跡的な結果をもたらすのですが、脚本上、もう少しその過程に「既存の考え方から脱却した新たな試み」などを付加し、この結果が偶然の産物ではない・・・っていうとこをアピールすべきかな、と感じました。共同馬主組合?だけじゃちょっと弱いかなと。
例えば、飼葉(競走馬の餌)に村の特産品の〇〇を混ぜてスタミナアップを図った、特殊な訓練をしてライバルを出し抜いた、などの「勝つにいたる必然」です。ぶっちゃけ、ここはフィクションで良い(笑)。
「目利き鋭く一発山張って強く念じたら大当たり。皆んな幸せになりました」・・・って話じゃ宝くじと同じ。むしろ夢がなくなってしまいますので。
非常にオーソドックスな作りの作品です。感じ方は人それぞれでしょうね
映画の教科書に載っていそうな非常にオーソドックスな作りの作品です。
(実話ベースですしね)
安心して最後まで見ていられる作品ですが、逆に言えば予想外のことは起きません。
想定どおりに話が進んでいきます。
安心して見ていられる or つまらない どう感じるかは人それぞれでしょうね。
希望を生み出すのは誰かの強い意志
ウェールズの片田舎のひとりの主婦が町の人間たちと共同馬主となるストーリー。
競走馬を育てるということが共同馬主たちの希望となっていく。
その希望の始まりはひとりの主婦の熱い想いから始まっていた。誰かの強い意志というものは周りに伝播し、希望になっていくということを映画を通じて学んだ。
ストーリーのテンポ感も良く。飽きることなく楽しむことが出来た。時折織り交ぜられるジョークがウィットに富んでいて和ませてくれるし、こーゆうジョークがウェールズジョーク?なのかもと思い、気軽に世界の笑いを、文化を楽しめるのは映画ならではの良さでもあると感じた。
騎手視点が無い。
不満点を挙げるなら騎手が全く無視されている、ドリームが奇跡を起こしたのはドリームの驚異的な回復力もあるが、乗りこなした騎手の力でもある。しかし台詞は無いし名前すら不明。わざと騎手視点は無視したのかな?それ以外は素晴らしい。
見応えあり
テーマがはっきりしている映画。人生100年時代に突入している。60才でも30年40年生きる時代になにか夢中になれるものを見つけないとって話。それは70才からでも80才からでも。
音楽もかなり良くできていて感情移入しやすい。
ラストのエンドロールも凝った作りで楽しめる。
これが実話なのだからまた凄い。
今年の初泣きかな?
実話じゃないと説得力が薄まるストーリーで、正に事実は小説よりも奇なり(あれ、使い方違う?)。
中盤、主人公ジェンの仲間を説得する言葉に心打たれました。
そして馬が、特に小馬が可愛いかったなぁ〜
野良犬ならぬ野良馬が居るようで、なんて羨ましい街だと思いました。
あー、撫でたい。
あー、乗りたい。(初級者のままだけど)
競馬はしないけど生き物として馬が大好き❤
エンドロールも楽しかったです。
良いアイデア💡
文句なし!競馬ファンでも競馬に興味がない人も楽しめる作品。
今年最初に観た洋画作品だが、文句なし。競馬もそうだし、何事もそうだがワクワクするようなモノがほしい、人生が変わると思わせてくれるようなモノを。今回のテーマである競馬を題材にした作品はまさにコレ。馬主組合を作るために儲けよりも胸の高鳴り。このジャンの呼びかけに村民が集まり馬主組合を結成するとはなるほどなと思わせた。その後調教からレースへの過程は作品本編のとおりだが。セカンド・チャンスもこの作品のテーマ。見事なテーマ設定だった。エンデイングの後味も良い。最後にウエールズのヒット曲で締めるのも◎。映画で観たいのはまさにこれだなと内容が盛りだくさん。上映時間も問題なくおすすめ。競馬の関心有無にしても楽しめる作品。
競馬はギャンブルです
ウェールズの谷間の村の住人達で共同馬主となり育てた馬が、ウェールズ最高峰のレースに出走する様になる話。
今まで様々な動物を育てて賞を貰った経験のある主人公が、昼間はコープで働き、夜はパブで働き、ダンナはまともに働かず晩飯の心配ばかりという日々の中で、パブの客の会話に感化されて馬を育てる決意をし巻き起こっていく。
当然こんなウマく行く話しなんて極々稀な訳だけれど、毎週10ポンドで退屈な毎日に変化を与える夢への出資って、そりゃあワクワクですよね。
ウェールズの競馬事情なんてこれっぽっちも知らずスタートの方式にすらびっくりするレベルだったけれど、ストーリー自体はとても解りやすいしドラマチックだし、ギャンブルというよりも正に夢をみている大人達という感じでとても面白かった。
後は出走した各レースの優勝賞金とかを字幕でも良いから教えてくれたらもうちょっと規模が解り易かったかな。
お金より夢を選んだ人達の実話ベースのイギリスの感動作! 本年度ベスト!!
単純で解りやすいストーリー。
ストレスフリーな作品でとても良かった!
ウェールズに住む主婦のジャン。
昼間はスーパー、夜はパブで働く単調な毎日。
ふとした事から競走馬を育てレースに出場させる事を決意するストーリー。
ジャンが競走馬を育てる理由も納得。
子供の頃からの勝負師魂が感じられる幾つかのシーン(写真)が印象的。
牝馬を購入して生んだ馬を競走馬にして行く為に高額な費用が必要。
町の中から出資者(組合)を募り資金を調達して行く感じ。
鑑賞前は数々の困難を乗り越えて行く感じを予想してたけどそれ程でもない(笑)
出資者達の人間ドラマもあって見所満載。
ドリームアライアンスと名付けられた馬がとても美しい。
透き通った瞳に吸い込まれそう(笑)
競馬のシーンも迫力満点!
ドリームアライアンスのあるハプニングから涙腺が開放(笑)
もうドリームアライアンスが他人の馬とは思えない!
こんなにもストレスの無い作品だったとは思わず大満足!
お金より夢を選んだ結果、お金持ちになる事もあるんですね( ´∀`)
生きる活力がわいてくるウソのようなホントの話
このストーリー展開には、やられるね。順調に進んだところでやってくるアクシデント。このタイミングはホントに実話なの? そんな気持ちを忘れさせるジャンの思いのこもったセリフ。この言葉に心動かされない人いる?
ウエールズのValley(谷)と呼ばれる小さな町で、競走馬を育てるという夢みたいなことを思いつき、実行に移してしまうジャン。競走馬だから、ハイセーコーのように一攫千金を稼ぐことは可能性としてはある。だけど、ジャンが欲しかったのは、生きる活力であり、自分の存在を誇ることができる何か。
『ヘレディタリー/継承』で、ムンク以上に歪んだ顔で、観客を恐怖のどん底に突き落としたトニ・コレット。『ドリーム・ホース』では、はじけた笑顔で生きる活力を与えてくれます。
意外性と普遍性のコンビネーションムービー
これからの先の人生、終わりまで変りばえのないことがうっすら透けて見える…
そんな味気ない人生嫌だよね。
これはそんな状況の主婦が田舎で共同馬主になり、夢に心駆け躍らせる映画。
トップガン・マーヴェリック以降、こういう胸熱映画に目がない
経済とかパンデミックによって先行きが見通せず、少しでも夢を追うような物語に惹かれるのかもしれない。
競馬ときくと「ギャンブル?」と思う人もいるかもしれないけど、
賭け事そっちのけで小学校の運動会に親戚一同全員で応援に行く感があふれ出てるから好き
この映画のもう1つの切り口としては、ジェンダー役割からの脱却を描いた女性の典型的なエンパワーメントムービーの側面もある。
馬主として愛馬と相対しているときジャンは娘でも、妻でも、母でもない「私」になれる。ジャンにとって、馬主となることは、性別によって与えられた役割ではなく、
彼女が選んだ役割で、ジャンのアイデンティティの確立に繋がっている。
田舎の主婦が共同馬主になるという意外性のある題材と女性のエンパワーメントという普遍的な題材がミックスされてオリジナリティ豊かな作品になっている。
今年公開された映画で1本目に観るのにピッタリ
自分を見つけられない主婦が競走馬を村で買おうと提案しその中で喜びや葛藤、涙ありの中自分を取り戻しその中で村が活気付いていく様子など爽快感などもある作品です。また、実話で夢のある作品で作中にミホノブルボンなど実際の名馬も登場。ウマ娘が流行っている今多くの人に観てもらいたい作品。
全111件中、81~100件目を表示