「爽快!愛と夢。感じとれるアンテナこそ自分の人生を彩る基本になることをまたおもいださせてくれる。」ドリーム・ホース humさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快!愛と夢。感じとれるアンテナこそ自分の人生を彩る基本になることをまたおもいださせてくれる。
正月のはじめの一本に相応しい清々しさ。
楽しくドキドキほっこりする作品で家族で鑑賞にもおすすめ。
自然豊かな英国ウェールズの景色や昔ながらの街並み、ちいさな田舎の人々のかかわり、つつましくも穏やかな幸せがある暮らしぶりだが、トニ・コレット演ずるジャンは、なにか煮え切らなさとつまらなさを感じていた。その彼女の日々が、あるときから変わりだす。
それからの彼女の表情、一喜一憂が素敵なのだ。
我が子のように馬をおもうやさしい気持ちが、競走馬として預ける時、怪我をしたあとの手術の晩の眠れない時間、初レースへの参加をどうするかの話し合いの際にはリアルに心の波動を伝えてくる。
感情の率直さ、豊かで飾らない人間味が以前に増して生き生きしだすのがわかる。
何かが起きたときこそ、等身大の自分をみせれる人柄が光り、冴えない日々に足りなかったものは彼女を磨いていく。
まわりを囲む人々も個性溢れ魅力的に描かれており、ジャンの計画から派生して活気が広がり盛り上がる様子、並行して親や仲間たちのそれぞれの関係性や背景、思いも浮き上がらせる。
人生いろいろな環境や出会いがあるとおもうけれど、山も谷もこんなふうに生きれる1ページがあるのはうらやましいことだ。
それを目の当たりにして、そうありたいな、そうであっていいのかもなーなどといつしか自分を振り返ってみていた。
ドラマチックだが、実話ベースとのこと。
エンディングでそのモデルの方たちが参加されていて、シリアスな歌詞の楽曲とみんなのハッピーな姿の相反するコラボレーションが生きる上でのウィットやスパイスのように思え、ちょっと楽しくそしてなんだかたくましい気持ちをよぎらせながら席を立った。
ドリーム・アライアンス ブラボー👏