「"競馬"を知ってればより楽しめる。」ドリーム・ホース No-Bodyさんの映画レビュー(感想・評価)
"競馬"を知ってればより楽しめる。
私は映画鑑賞屋歴40年以上だが、競馬ファン歴も30年以上、なので、色んな観点で作品を楽しめた。
実際に馬主になる事はとても大変で、日本でも個人馬主のハードルは結構高いが、一口馬主制度を設けているクラブ馬なら気軽に馬主気分も味わえたりする。
馬主って、儲けようとして始めたら絶対に痛い目に遭う(劇中の台詞にもあった。)から、本当に馬が好きで、人生を捧げる位の想いと覚悟が無ければ出来ない事を主人公のジャンが巧く投影してたし、それを演じたトニ・コレットも見事だった。
物語の軸をジャンとその周囲に重きを置いた分、調教師や騎手らの描き方が稍雑になっていたのは仕方ないが、単に人間ドラマとして観ればなかなかの仕上がりだと思う。
あと、確かに競馬は所詮ギャンブルだと軽く見られる部分もあるが、競馬に命を捧げ、自分の競走馬によって人生を変えられた人々も多数いる事も教えてくれた気がする。
あと、エンディングロールでモデルとなったジャンとその夫ブライアン、ハワードと妻のアンジェラの実物が、演じた俳優達と肩を組んで熱唱する姿にはちょっとホッコリした。
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