「タイトルのとおり、夢を持つことの大切さを思い出させてくれる」ドリーム・ホース tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルのとおり、夢を持つことの大切さを思い出させてくれる
馬主組合の結成を呼び掛ける際、共同馬主の経験者が「儲けるためではなく、胸の高鳴りのために出資して」と釘を刺すが、これは、映画のテーマを象徴する台詞に違いない。
実際、単調で無気力な生活を送っていた村人たちが、自分達の競走馬の活躍を通して、生きる希望と活力を取り戻していく様子は、見ているだけで楽しくなる。
これなら、たとえレースで勝てなかったとしても、それはそれで、十分に感動的な話になったのではないかとも思うが、そこは実話なので、わざわざドラマチックな事実を変える必要もなかったか・・・
ただ、馬主として、せっかくあれだけ個性的な面々を揃えたのであれば、主人公夫婦や馬主経験者の会計士以外にも、もっと各人のエピソードを描いてもよかったのではないか?
それから、調教師だけでなく、レースで重要な役割を担っていたと思われる騎手にも、スポットライトを当てて欲しかった。そうすれば、迫力のあるレース・シーンが、より盛り上がったのではないだろうか?
余計なシーンを削ぎ落としたシンプルな作りを楽しめる反面、描き込み不足による物足りなさも感じてしまった。
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