ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
全134件中、1~20件目を表示
競技場の歓声と地響きと、馬の駆け抜ける颯爽とした風を感じる
イギリス映画には伝統的に人生のどん底から高みへと這い上がっていく秀作が数多くあるが、心の中を颯爽とした風が吹き抜ける本作もまさにそれと同じ位置づけと言えるだろう。同じ実話を扱ったドキュメンタリーも高評価を受けているのだが、こちらの劇映画版では主演のトニ・コレットが見事な存在感をにじませ、競走馬の育成を通じて日常を輝かせようとする主婦を生き生きと演じる。さらにヒロインを支える無職の夫や、同じく人生に”心の高鳴り”を求める街の人々が計画に次々と賛同し、競技場での馬の疾走に夢と希望を託すのだから、スタートの合図と共に観客のテンションが劇上がりするのは必至。ただし重要なのは後半で、痛みや苦しみを知る彼らだからこそ下せる”ひとつの決断”がさらなる感動を呼ぶ。街が活気づく。笑顔に包まれる。腹の底から歌を歌う。パブでは乾杯の歓声が響き渡る。観る者の表情を自ずと綻ばせ、幸福感でいっぱいにしてくれる一作だ。
上流が仕切る競馬界で庶民の夢が奇跡を起こす。賭博の“影”を薄れさせる面も
地方の産業斜陽化と過疎化は日本でも同様だが、英国はいわば先輩格で、それゆえに「フル・モンティ」や「ブラス!」など、住民らが独創的な発想と努力と連帯でコミュニティーを復活させていく映画も折に触れ作られ人気を博してきたし、この「ドリーム・ホース」もその系譜に連なる。
実話に基づくストーリーで、細部までかなり忠実に反映されているようだ。主人公のモデルになった僻村に住む女性は、競走馬の世界は無縁だったが、鳩や犬を育ててレースで入賞するなど、動物の飼育と競技にはそれなりの経験があった。彼女はまず貯金で雌馬を買い、賛同した村人たちと馬主組合を結成して週10ポンド(今のレートで約1600円)を出し合い、種付けをして、産まれた子馬に「ドリームアライアンス(夢の同盟)」と名付ける。
調教のため預けられた施設では、障害競走の訓練を受け、レースに出て早々に上位に食い込む走りを見せる。この障害競走という要素も、通常の競馬に比べて走りに変化があり、よりダイナミックな映像になっている。
中盤、ドリームアライアンスは危機に遭遇するのだが、この危機とその後の一連の対応もほぼ事実に即している。対応策にはある科学分野の進歩が活かされており、こんなところにも応用されているのかと驚かされた。
コミュニティー再生という点では美談なのだが、大金が動く賭博ビジネスという大枠の中での輝かしいサクセスストーリーでもある。主人公の仲間にはかつて家族をないがしろにし馬主として大金を失った男性も登場するが、馬主側であれ賭ける側であれ、大損して破産したり一家離散したりといった幾多の悲劇があるはず。賭博はそんな“影”を伴うことも忘れるべきではないが、本作の明るい成功譚はそんな影の面を薄れさせる作用もあるのではと懸念する。
Community Revolved around a Horse
If you like horses, Dream Horse is a tearjerker about a long wed couple's chipping in with neighbors to sponsor a racehorse. The film is full of slice of life drama that makes it more interesting than your regular sappy horse-bonding movie. It's a Welsch Lean on Pete. Collette is nearly unrecognizable with her accutely performed accent. An alternative sports movie that circumvents expectations.
貴方の、そして私の夢が走っています!
1月9日(月)成人の日
競馬ファンとしては2023年の1本目はこれしかないと「ドリーム・ホース」を観に新宿ピカデリーへ。
イギリス・ウェールズの田舎の主婦が競走馬を生産し成功する実話ものである。
ドッグランや鳩レースで優勝の経験はあるものの競馬は素人の主婦が、興味を持って未勝利ながら血統が良い繁殖牝馬を購入して競走馬の生産に挑戦する。
後で知ったのだが、鳩レースのハトもサラブレッドと同様に血統がものを言うらしい。
野良馬(?)がいるような田舎町の人たちに少額の共同出資を持ちかけ馬主組合を結成し、生まれた仔馬は四白流星。レースに出走する愛馬の応援に組合員がバスで競馬場へ向かうのが楽しい。組合員が求めているのが、賞金ではなく胸の高鳴りと言うのが良い。
馴致もろくにしていないのに有名調教師に預かってもらえたり、平地からいつの間にか障害競走に転向?していたり、騎手が全くストーリーに絡んで来なかったりと競馬を知っていると色々不思議な事も有るが、それを置いておけばなかなか面白く観られる。
何と言っても実話だし、このドリーム号は出遅れ最後方から一気にゴボウ抜き、ミスターシービーやん!!
競馬のシーンも中々の迫力で、ラスト凱旋してからの「デライラ」の大合唱まで楽しく観られた。
イギリスの中で一番小さなウェールズに国旗や国歌があるのも初めて知った(トム・ジョーンズはウェールズ出身だそうだ)。
映画を観るのは、いつまでも勉強だ。
儲けようとは決して思うな 胸の高鳴り(ホウィル)だけを求めてくれ
イギリスウェールズの小さな村に住む主婦のジャンが、貯金をはたいて牝馬を買い、その牝馬が産んだ仔馬を競走馬にするため、村人と共同馬主になって夢を追う実話感動ストーリー
牝馬のルーベルが産んだ仔馬に「ドリームアライアンス」と名付け、ジャンや夫のブライアン、共同馬主の村人たちは、元馬主の経験を持つハワードの協力のもと、立派な競走馬となったドリームを応援する
ドリームはレースでどんどん好成績をだし、今までとくにハリのない生活をしていた村人たちに夢と希望をもたらす
まさに胸の高鳴りだ
勝ち進むにつれて、ドリームを欲しがるベテランオーナーから高値で取り引きを提案されるが、仔馬の時から育てたジャンはドリームを売らないと突っ撥ねる
だがしかし、共同馬主の中にはその決定権はジャンには無いと言う者もいた
気持ちは分かる
だが、儲けようと思ってはいけないのだ
胸の高鳴りだけを求めるのだ
レースで好成績を残すドリームに期待が高まる
そしてレースもどんどん大きくなり、障害物のあるレースに望むドリーム
そしてまさかの悲劇
脚の腱を傷めて倒れるドリーム
脚の怪我は馬にとって致命的で、安楽死させるのか治療をされるのかその決断を迫られる
そこでも共同馬主とどうするか意見が分かれるが、今まで村人たちの夢を与えてくれるばかりだったドリームに治療をさせる選択をするくだりにも感動した
だが、治療をしても再びレースに出られることはないに等しい
でも、とにかく治ればいいとジャンは願う
そこで奇跡は起きる
幹細胞の治療がうまくいき、ドリームはまた走れるほどに回復をみせる
だがここでまた、
大怪我のあとにレースに出すことを心配するジャン
馬主たちはドリームに走らせてやれと言うけれども、心配なジャンは返事が出来ずにいる
そこで、ドリームの気持ちを代弁する夫ブライアン
ドリームは走りたがっている
とうとうドリームをレースに出場させることに
ジャンやブライアン、ハワード、ハワードの家族まで
そして村の馬主たちがドリームに夢を乗せる
そればかりかもうドリームはウェールズの村の夢となっていた
そして村全体で見守るレースが始まる
順調に障害物もこなし追い上げるドリーム
もうここは 手に汗を握る
無事完走して欲しいのとレースに勝ってほしいのと
胸が高鳴り見守るのが精一杯だ
余りの興奮に席を立ちそうになるぐらいだ
そしてドリームが接戦の末勝利を勝ち取ったその瞬間!
ジャンたちと一緒に大声で歓喜を表したかった!!!
本当に感動した
何度となく胸が高鳴り
ドリームに夢と希望をもらった作品
2度目の鑑賞はずっと涙が止まらなかった
超巨編の予告編を見せられているよう
イギリスの主婦が一念発起してとんでもない偉業を成し遂げる系の映画、何度か見た記憶あります。毎回なんだか薄ぼんやりした記憶しか残らない。この映画も何度も挫折らしいものは訪れるのにこちらが本格的に落ち込もうとする前にさらっと解決しちゃうから肩透かし。全編さらりと進んでエンディング。そんな感じで特に思い入れもなく誰にも感情移入できないままだから最後のレースものめり込まず、どうせ勝つんでしょと思ってたらホントに勝った。ふ~んまあそうなるしかないけどね。なんか絵本過ぎるんだよなー、もっとえげつなく描けばいいのに、道徳の時間に小学生に見せる映画みたいなんだよ。
あととにかくキャスティングミスなのがトニ・コレット。ヘレディタリーのような全編不穏!の映画にははまりすぎるほどだったのに、こういう子供向け絵本のようなホンワカした空気には顔が怖すぎる。
生きがい
評価良かったので鑑賞してみた
これから始まる大レース ひしめきあって いななくわ
実話。こんな街に住んでみたいね
動物好きの人には、特に馬好きの方にはたまらん映画。
もっと言えば競馬好きの方、競馬関係者にはたまらん映画では?
一人の動物好き主婦が研究を重ねて一匹の雌馬を飼うことから始まる。
馬主組合を作り街を盛り上げ、やがて奇跡の一頭を産む実話だ。
母馬の死や、理解してくれなかった父の死(遺品から出てきた色んな切り抜きを見て自分も号泣してしまった)など、そして順調だったのに愛馬自体が大けがを負ってしまったことなどから立ち直って最後に栄光をつかんでいく。
もちろん彼女だけで無く夫はもちろん馬主組合のみんなのおかげでもある。
ハッピーエンドでもそこまでの過程は一人一人結構、いろいろあって丁寧に描かれていて、ギャンブルで大けがをしてなかなか家族から競馬に理解してもらえなかった彼も最後は家族が競馬場に付いてきてくれた。これもドリーム号のおかげ。
泣けるシーンはメチャクチャあったけれどどれもドリームホースがらみ。レースも障害レースが多く、ドキドキもの。
ただ、スタートラインにはゲートが無くロープを張ってあるだけ。スタートも全員一列に並んだときで無く適当でええ加減。
そうか、最初のレースでドリーム号が逆にスタートしかけたのでゲートを設けるようになったのか?
馬も人間もそして景色も本当に素晴らしい映画でした。
絶対に又見たい映画の1本です。
悪者が一人もいないです
ごくごく普通の町で変化のない日常に閉塞感を感じている人々がとある主婦が思いついた一口馬主になる。
その馬は奇跡的に競走馬として頭角を表し地方競馬から中央競馬へと上り詰める中で一口馬主たちも馬のおかげでときめきや希望、生きがいを見出すようになる。
安易で陳腐な話だってなりそうだけどこれが実話なんですよね。
ただし思っていたよりずっとずっと全てがとんとん拍子です、まあレース中の負傷で靭帯を損傷して安楽死かもって皆が悲しみにくれるものの「多分大丈夫なんだろうな」って分かってしまいました。
事実に忠実すぎるゆえに退屈になってしまったのが個人的には物足りなかった、何もかも想像の範囲で小さく小さく収まっている。
自分勝手な事を言っているのは分かっているけど映画として許される範囲で脚色してもよかったのではないかなって思います。
昔のフランス映画みたいでした
実話の力は無限大
一口馬主やってるから観に行きました
実話が素晴らしい
イギリスの小さな村から生まれた馬が 大きな夢を叶える!! ドリームアイランスが駆け抜ける疾走感!!
期待を裏切らないポジティブさ
2本立て2本目。夢ある感動、こんな作品を待っていた。 みんなが熱く...
全134件中、1~20件目を表示