「嵐のファンではない一般男性の感想」ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories” といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
嵐のファンではない一般男性の感想
本作は通常の映画とは異なり、昨年末で活動を休止したジャニーズのアイドルグループ「嵐」が、2019年12月に行なった東京ドームでの大規模ライブを映画用に編集したものです。こういう「ライブ映画」は初めて観ました。マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』もライブ映画と言えなくもないですが、どちらかと言えばドキュメンタリー映画の要素が強いので。
私はいわゆる「嵐のファン」ではありません。
バラエティ番組や歌番組やドラマなどで嵐のメンバーは広く活躍されていますので、彼らの名前や個性については人並みに知っているくらいですね。
当然、彼らのライブは観たことがありません。本作が私の初めての「嵐のライブ」ということになりますね。
そんな私が本作を鑑賞した感想は、「とにかく良かった」です。
正直知らない曲が7割くらいだったんですけど、全く問題なく楽しめました。観客を盛り上げようとする姿勢。何曲も連続して歌唱・ダンスするスタミナ。本当に素晴らしかった。「ファンではない」私ですら、彼らのパフォーマンスに興奮&感動してしまう場面が多々ありました。
不満点を強いて挙げるならば、初めて聴いて気に入った曲があったのにタイトルが分からず調べられなかったので、エンドロールでまとめてじゃなくて曲ごとに曲名を表示してほしかったという点と値段が通常の映画とは異なる特別価格ですのであんまり人に勧めづらいところです。
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2018年11月から2019年12月にかけて行われた嵐のライブツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」。全国50公演、延べ237万人を動員した大型ライブツアーの最中、19年12月23日に実施された「シューティングライブ」の様子を、125台のカメラで捉えた映像作品。
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「ライブビューイング」というものをご存じでしょうか。
現地でのライブ観覧が困難な地方在住者向けにライブの様子を全国の映画館で生放送で上映するライブコンテンツの一つで、多くのアーティストが行なっています。私は『アイドルマスター』というアイドルコンテンツの10年来のファンで、頻繁にライブビューイングに参加していました。しかし最近はコロナの影響もあってライブビューイングは次々と中止になり、長らく「映画館でライブを観る」というのができない状態でした。
本作で久々に映画館の大画面大音響でライブを鑑賞することができて、私はそれだけで満足度が高かったです(完全に個人の感想ですが)。コロナ以前のライブですから観客の歓声なども聞こえ、まるで会場に実際にいるかのような臨場感を味わうことができました。
何より、ファンでなくても日本人であればテレビ番組で頻繁に観たことがあるであろう嵐のメンバーたちが、目の前で歌って踊る。これが凄い素晴らしい。映画を観る時はその映画が作られた背景や監督や製作者の思いを理解した上で観た方がより楽しめます。我々は彼らの背景(活動休止)や人となりを日常的にテレビで観ているので、彼らのライブを楽しめるのは必然ではないでしょうか。
30秒で描いた絵を10万ドルの価値があると言ったピカソの逸話のように、彼らの20年という決して短くない年月をかけて築き上げたパフォーマンスは、3,300円払ってでも観る価値はあったように思います。
非常に楽しかったです。オススメです!!!