「ライブのクオリティの高さに圧倒された」ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories” kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ライブのクオリティの高さに圧倒された

2021年12月20日
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鑑賞方法:映画館

特に嵐のファンということではないのだが、
100台以上のカメラで撮影したため、ほとんどのカメラマンが動員されてしまいその日のドラマや映画の撮影がストップしたという都市伝説を聞いたから鑑賞を決めた。
まずライブの感想。とにかく舞台演出が素晴らしい。ステージ上部にある巨大スクリーンに初めて映像が映し出されたときは圧倒されてしまった。またステージが移動して会場の後方に座っている観客にもメンバーの姿が近くで見られるよう工夫しているのはさすが。ステージ、通路、スクリーンのライティングもすごかったが、観客に持たせたライトもまたすごかった。曲にあわせて色や光り方が変わるあの装置。会場すべてを演出するエンターテイメントへの高い意識を感じた。アリーナの上をステージが移動するなんて発想にも驚きだ。バラバラの位置でそれぞれが観客にサービスしていたメンバーがいつの間にか再集合し曲の終わりで決めポーズを合わせているのもすごい。そして、口パクじゃなくちゃんと歌っていて、大野くんを筆頭に皆歌が上手なんだなと再認識させられた。こんなライブの感想は嵐ファンからすると今さら何言ってんのって感じなんだろうけど。
そして映画としての映像の感想。まず音響がよかった。ドルビーシネマの予約はできなかった(予約解禁となった瞬間に映画館の予約サイトへのアクセスで900人待ちとなっていた!)が、かなり迫力のある音が響いていた。低音がいい。ライブ終わりのような軽い耳鳴りがしていたくらい。また、さすがに100台以上のカメラで撮影していただけあって、いろんな場面のメンバーのいろんな表情が使われていて、とても楽しそうだったのが印象的。ファンだったらたまらないはず。エンドロールで100台以上のカメラそれぞれに撮影者の名前が表示されるのを見て、改めてそのすごさを感じた。最後のカメラ担当は白石麻衣となっていたがあの白石麻衣なのか!?
とにかく嵐というグループとそのファンたちの一体感を疑似体験させてもらいとても幸せな時間だった。解散直前のライブということもあって、メンバーたちのいろんな仕草や表情に終わりを迎える複雑なものを想像してしまう。そういう意味でもすごく貴重な記録になったと言える。最初に映し出される世界各国の同時刻の映像は要らなかったけど。

kenshuchu