「興味なかったおっさんの感想」ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories” S.i.v.aさんの映画レビュー(感想・評価)
興味なかったおっさんの感想
いや、まず先にお話したいのが。
僕は、嵐が特に好きではありません。
だけど嫌いでもありません。
単純にDolby Atmosの音源で演奏されるライブってどんな表現なんだろうなー、という関心があったから見に行きました。
結果としては……楽しかった!けれど疲れました!
まず、私が見に行ったのはJBLスピーカーで囲まれてるDolby Atmosスクリーンです。
いわば、ライブ会場で使われているようなメーカーのものと同じブランドになります。
近畿圏はあまりこう言うAtmosのスクリーンが少なく毎回難儀するのですが、ここは値段も安いしよく見に行きます。
最初にビックリしたのが、メチャクチャ音圧が強い。
JBLなので当然といえば当然ですが、それにしたって観客席の女性の「キャーッ!!」って声が劈くように耳に入ってくるわけです。
さらに、出だしはアップテンポな曲でテンションを上げるつもりなのでしょうが、またこの上低音までガンガンに効いてくる。
正直な話、あまりここまで激しい低音は自分の体調的にもあまり相性が良くなく、途中軽くグロッキーな状態になりました。
ただ、作品中はカメラワークが非常に切り替わりが多く、何ならドローンも使うし、さらに移動するステージには360°撮影が出来る特殊カメラも使用して、とにかくライブで様々な工夫をこらして楽しんでもらおうと言うその姿勢にいたく感動したものです。
音の割り振りも面白く、後ろは残響音や拍手に歓声、前はボーカル、演奏はなんと上から降るように流れてきます。
アーティストのライブには行ったことがないのですが、恐らく会場にはどデカいスピーカーでホール全体に音出しをするはずですから、そのイメージに近い音作りを意識したものと思われます。
ライブ中にもピアノを演奏する櫻井くんや、オーケストラの演奏でBGMとしながら歌う曲調は音質的な意味でも非常に聞きやすく歌も安定して歌えていて、一番ホッとしました。
そんなこんなで他にもギミックはいっぱいあるのですが、気付いたときにはラストで「えっ!?もう2時間たったの??」という印象で、モリモリのパワーと様々な工夫の見せてくれたライブならではだった感想だとも思います。
敢えて難点を言うなら……ライブに絞りすぎて今までの苦労とか何かそう言うドキュメンタリー的な要素がなかったことくらいでしょうか。
でもそれくらいです。
最後の頃には、メチャクチャ疲れたけど「あーこりゃファンがつくよな!」と言う実体験を得られて、それと同時に「もっと早く知っておけば良かったかも」と思える作品でもありました。
もしご興味があればNetflixにVoyageという嵐の活動休止までの約1年を追ったドキュメンタリーがあります。
今回の5×20ツアーの裏側も見えるのでオススメです!