囚人ディリのレビュー・感想・評価
全29件中、1~20件目を表示
最初っから最後までクライマックスしかなくて景気が良い
『リオ・ブラボー』『要塞警察』『マッドマックス』に『インファナル・アフェア』など、似たプロットを持つ映画はいくつも浮かんでくるのだが、それら全部を足して、なおかつテンションで上回ってくるというのがただごとではない。
犯罪組織と警察の全面対決、巻き込まれた元囚人、一刻を争う病院への移送、包囲された警察署と、署内に残された凶悪犯とのんきな大学生たち。いったいいくつのプロットが同時進行してるのかも把握できなくなるが、とにかく勢いが削がれることがないのでたちまち惹き込まれてしまう。
どこかで見たことがある既視感を、圧倒的なパワーとノリで上書きしてくるインド映画ならではの豪腕に、もはやひれ伏すしかない快作。
インド映画ならではの論理性を無視した展開!気分爽快になれる映画
バーフバリなんかもそうなんですけどインド映画って論理的思考で見ちゃダメなんですよね。敵に腹をナイフで刺されても車に轢かれてもそこから立ち上がって何十人も倒し続けるなんて無理ですからね。「無理無理、それ絶対無理だから」って分析しないで、ただひたすら痛快豪快なアクションを楽しむのがインド映画。お祭りみたいな感じかな?ちなみにインド人は映画館で黙って映画を見るのではなく、立って叫んで大騒ぎしながら見るんですよね。日本だったら即出入り禁止!なスタイルで鑑賞するのがインド式。だから映画もそれに相応しい内容になるんだと思います。
歌と踊りがないインド映画
久しぶりのインド映画で楽しみにしてました。ただ、インド映画は当たりとハズレの差が激しいのでどっちに振れるのか、多少ビビりながら。
出所したばかりのディリ。髭面で怪しそうだからという理由で逮捕され、警察署に連行される途中、警察官のパーティーに連れて行かれますが、手錠をはめられたままパトカーに置いて置かれて事件に巻き込まれていく、という流れです。 色んな意味でインド社会のあれこれが分かります。
さて、この囚人ディリですが、バーフバリと立場が逆さまなんですよね。簡単に言うと。で、共通点は無敵なんです。なんで、無敵なのか、そして、このディリを恐れる偉い?人がいたり、そもそも災難に巻き込まれて刑務所にいたようですが、その背景が曖昧だったりと、あれ?これは続編あるのか?もし続編するなら「囚人」はどうすんだ?そもそも、今回も厳密には「囚人」じゃないと思うがのお、、、などとワクワクしているうちに映画が終わってました。
アクションは、インド映画のお約束、定石、様式美で溢れていて安心しました。 音楽も良かったです。歌と踊りがなくでもインド映画でした。
ディリがタフすぎて、やべー。
『囚人ディリ』鑑賞。
*主演*
カールティ
*感想*
インド映画といえば、歌にダンスが付き物ですが、この作品はほとんどありません。歌は、少しだけありましたが、ダンスは一切ありません。そして、ほとんどが夜が設定なので、ずっと暗いです。
警察が大量の麻薬を取り押さえたことがきっかけとなり、犯罪組織がその報復として、警察の退任パーティーで、内通者が飲み物に毒を仕込み、数人の警察官がそれを飲んでしまい、昏睡状態に!
生き残った隊長と、偶然居合わせた囚人ディリが娘に会うことを条件に、警察官を助ける為に5時間以内に大型トラックで病院まで運ばなければならず、その道中、犯罪組織からの激しい攻撃を避けながら奮闘するアクション映画です。
アクションは、激しい!ディリがとにかくタフ!めちゃめちゃボコられても、刺されても、なんでこんなに動けるのか、不思議でした! 全ては娘に会う為に何度も立ち上がる姿がカッコ良かったですね。
犯罪組織の登場人物が多すぎる気がしましたが、警察官との攻防が豪快で、巻き込まれた大学生がちょっと不憫でした。。あの、ナポレオンの警察官がちょっと可愛かったw
カーアクションも良かったです。
総じて、ストーリーは捻りがあって面白かったけど、長かったな~w
まぁまぁ面白かったです。(^^)
歌と踊りのないインド映画
釈放されたディリは、まだ見ぬ幼い娘に会いに行く。
しかし途中で警察署長からトラックの運転を頼まれ、ギャングとの戦いに巻き込まれる。
ディリはトンデモなく強く、少々刺されたくらいでは死にそうもない。
歌と踊りはないが2時間半のアクション映画です。
盛り盛り胸焼け状態…緩急は必要
アクション盛り盛り、全編クライマックスで進むからだれそうだなぁと思ったけど、緊迫感あるBGMで食らいつくことができた。適度に緩急は必要だと思ったけど…
圧倒的熱量で難しいことは考えずスカッとする映画だった。
力押し
粗は当然なインド映画。
とにかく力押し。
ずっと押し続ける。
カーチェイスは遅いし、敵の集団は頭悪いし、敵が攻めあぐねるおかげで助かるシーンもある。
それでも、刺されても斬られても立ち上がる不死身の男ディリを見せる。
「怒る、戦う、ピンチ、勝つ」を2時間半に何回も繰り返す。
時々神に祈る。
敵がより強くなると、主人公は子どもへの想いでさらに強くなる。
見方によっては数分~十数分に1回はクライマックスです。
さすがに飽きてきました、といういい塩梅で終了。
インド映画なのに踊らない!
が売りみたいですが、制作2018年、公開2019年の作品なので、ラジニの『ロボット2.0』、プラバースの『サーホー』割とアクション系が伸びてきた時期の一作かと。
アニキとダンナがインドの夜を疾駆する!
ビリヤニ屋のオンボロトラックに、毒で倒れた警官たちをのせ、麻薬を取戻とするギャングたちから、アニキ(ディリ、刑期満了して孤児院の娘に会いにいく途中)、ダンナ(怪我して酒を飲めず難を逃れた警官)、ビリヤニ屋の兄ちゃん(トラックの持ち主兼道案内)が終夜逃げ回ります。1夜の物語で全編夜シーン。60日の夜間撮影が行われたとか。
世界一カッコいいビリヤニの食べ方が見られます! シヴァ神へのお祈りシーンもあります!
飛び道具はあまり出ず、格闘、刃物、ガソリンの詰まったビニール袋、投石と実に原始的。
ちょっと長いのですが、見ている感じはあっという間です。
見終わったら行こうと思ってたビリヤニ屋さんが閉まってた!
仕事早退、劇場へ。 主人公はじめ洗練された奴がいない。戦後の日本の...
仕事早退、劇場へ。
主人公はじめ洗練された奴がいない。戦後の日本の抗争のようなきな臭さ。進んでるのか、そうでないのか、インドってほんと不思議。
仕事の疲れもあり、大きな変化が起こらぬ中盤まではところどころでウトウト。
しかしクライマックスはもう釘付け。刺されようが、頭に岩ぶつけられようが、不死身の主人公。もはやマンガ的な面白さ。もう一回しっかり見てみたい、そんな気にさせます。
シアター3 G-3 この劇場、来年3月で閉館にショック大。いつもゆったり観られる大好きな劇場だった。後2回お世話になるつもりです。名残惜しい。
だらだら
スピード感のないカーチェイス、緊迫感のない潜入捜査、いつまでたってもアクションが始まらない。マジでぜんぜんアクションがない。ずーっと延々、もうすぐ着くとか着かないとか子供がどうとかのどうでもいい話を、トラックの座席と警察署の一階という変わり映えのしないロケーションでぐだぐだ喋り続けてるだけ。
本当に誇張抜きで、アクションがない。1時間半たっても銃撃戦もない。一回だけ5人くらいを徒手で叩きのめすシーンがあるけど、特に見どころのない、動きの少ない俳優をカメラワークで動いてるように見せてるアクション。
これでドラマが面白ければ救いがあるが、終始めそめそしてだらだらしてるだけ。緊迫感、マジでゼロ。なんか時間稼ぎしてんじゃないかってくらい話が動かない。例えていうなら、生放送の特番で機材がトラブったから、延々とMCがどうでもいい話で間をつないでるような、無駄な伸ばしと引っ張りがずっと続く。見どころはないですね。
ダルすぎて途中で退出。時間がもったいない。
冒頭からラストまで一気呵成に見せてしまう
インドは中国と同じように公務員が腐敗している。本作品の警察官の台詞には笑えた。警察官にとって大事なのはまず保身、次に金品の獲得、その次に無事に勤務時間を終えること、最後に平穏な警察官人生を終えることだ。そういう思惑がダダ漏れの会話をする。
警察官の仕事は庶民を取り締まることで、庶民を守ることではないようだ。この点については日本の警察官も同じである。本来の警察官の職務は、国民の生命、身体、財産を守ることを第一義とするのだが、それらを脅かすのもまた国民であるというところに警察官の職務の難しさがある。勢い、法に基づいて脅かす人間を取り締まれば自動的に守ることになるという仕事のしかたになる。しかし行き過ぎれば人権侵害となるが、警察官は人権侵害よりも取り締まりを優先する傾向にある。
本作品は日本人から見れば似たような顔の人たちばかりが出ていて、誰がどんな立場で、誰が誰のスパイなのだか、最初はよくわからない。善玉と悪玉の区別も容易ではない。演出はヒゲや髪型や服装などで特徴づけているので、観ていると次第に物語の全体像が解ってくる。
インドの悪党は銃を持っていないようだ。日本のヤクザが拳銃を持っているのとは大違いである。日本よりずっと銃規制が厳重だと思われる。本作品でも持っているのは警察官だけだ。その代わり、麻薬の流通は半端ではない。
主人公ディリの不死身で超人的な戦いぶりもいいのだが、それよりも新しく赴任したといって警察署にやってくるナポレオンという名前のずんぐりむっくりの警官の活躍がリアルで見応えがある。活躍と書いたが、活躍しているのかどうかよく解らない。迷いや怯えや怒りのある人間的なところがまたいい。
物語はとてもスピーディで一晩のうちに数箇所で様々なことが起きる。それぞれがリンクしていて、スマホの通信状態に左右されたり、学生たちが逃げ出そうとしたり勇気を出したりと、変わっていくさまも面白い。最も平和な孤児院の場面からはじまって、徐々に戦闘的になって、ラストはあっと驚く戦闘場面になる。そう言えばこの伏線もあったと思い出す。
インド映画につきものの歌と踊りは封印され、ある場所で流される大音量の音楽だけがインド映画の片鱗を残している。冒頭からラストまで一気呵成に見せてしまうスキのない作品である。こういうインド映画もいい。
ヒーローへの攻撃が原始的
日本でも上映されるということは、本国インドでは大ヒットしたのかしらん。うーん、インドの観客は何も疑問は抱かなかったのか?大量のコカイン密売者の武器がナイフ、全員ナイフだけだよ。また、警察の動きを報告する潜入スパイがヒーローを攻撃する武器はその辺の道端の石、石だよ、しかもその石を投げての攻撃。石で頭をガツンじゃなく、投石。生きるか死ぬかなのに。お前は雪合戦に興じる小学生かっ。あと、敵方は棒なんかでドアを壊そうとするのでなく、ボスに言われる前に、さっさと車で正面から突入せーよ。木製のドアだよ、わかってる?
しかーし、こんなツッコミをしたらダメな映画なんだろう。なんにも考えずに、アホらしいほど不死身のスーパーヒーローの活躍を頭空っぽにして楽しむ映画なんだろう。人には勧めないけど、まあまあスカッとする映画だった。また、腰抜けに見えた外見冴えない新参警察官が守りでずいぶん活躍したのも楽しい。でも、星3つで十分。映画自体、観たことをすぐに忘れそうだ。
この内容で145分は必要無かった感じ。
でもディリのアクションシーンは見応えあり。
エンタメ映画と割り切って観ないと、突っ込みどころが有りすぎて満足度は上がらないかも。
最後に犯罪組織が警察に侵入したときの戦い方が気持ち良い。
まさに快感~って感じ(笑)
お決まりのダンスが無かったけど、楽しめました( ´∀`)
踊りのないインド映画に衝撃
インド映画に欠かせないのが歌と踊り。どんなにシリアスでもアクションたっぷりの映画でもそれは絶対ついてきた。今回も必ずそんなシーンがあるのだと思っていたが、今回はみんなで踊るようなシーンはなかった。いや厳密に言えば音楽を大音量で流すシーンはある。でもストーリー上違和感のない流れだったし、そこに踊りは一切なかった。そういう意味でインド映画の変革が起こっているのかもしれない。大げさな言い方か…。
さて、映画自体の感想で言うと、序盤がとても分かりづらい。マフィア、警察、いろんな人が登場して話がどんどん進んでいく。あらかじめ紹介文を読んでいたからかろうじてついていけたが意外とハードルの高い序盤だった。謎の男ディリが登場して、森を抜けようとしてる途中、運転していたトラックから降りるところから本領発揮。ディリの無敵感と特殊部隊の隊長ビジョイの無計画で無謀な対応で最後まで押し切る映画だった。いろいろとツッコみたいところはあるのだが、結果楽しんでしまったのだからこれでいいのだろう。いろいろと明かされなかった事実もあるし、続編がありそうな雰囲気。
続編ではディリが歌ったり踊ったりするシーンは出てくるのだろうか。いつのまにかインド映画の様式に期待している自分に気づくのであった。
ガントレット+ジョン・カーペンターの要塞警察
囚人というのでてっきり脱獄ものだと思っていたのですがヒゲが濃すぎるという理由で不審者扱い(なんじゃそりゃ)された男が巻き込まれた話でした。
主人公ディリがケガした警察官を乗せてトラックを走らせ敵が邪魔をするガントレットな展開と、警察署に立てこもって侵入しようとする敵から籠城する要塞警察な展開が合わさった映画です。インド映画らしく容赦ない展開もあり最後まで展開の読めない映画でした。
なんか続編を匂わせる終わりがすっきりしませんでしたが。
ボリウッドはシツコイ。
もうね。145分を暑苦しく使い切ります。いや、もう良いから!ってお願いしたい時間帯に、またかよ?で牛刀振り回すし殴り合うしで。一本の中で、そこまでしなくても!って言いたくなります。シツコイです。このシツコサがボリウッドですw
(個人的)インドバブルが弾けてから、早2年。これは期待しても良いかなぁ、と思いつつ席に着いたのは21:00。館内ガラガラです。6人です。レイトショーだから?インド映画、また超マイナーに逆戻りですか?イヤ、これは久々に来たかも。バブル期のトップ作と比較するのは酷だけど。
インド脚本の特色の一つは、アタマ良いんだか悪いんだか分からない人々やストーリー展開。この物語りも、意味不明と言えば意味不明です。ツッコミだしたら止まらないけど、お構いなしにドンドン進む、ブルドーザー活劇。
最後の最後まで、ツッコミどころ満載で楽しかったです。が。体力のある時に、ケラケラしながら観たいw
中々見応えあり、インドアクション
ちょっと長くて、イラッとくる場面もあるが、中々面白かった。ディリーは刺されても強く、娘思いのいい人。
最後感動まで場面もウルっとこないのはインド映画でご愛嬌(笑)部分的に少し笑えた!
観て損はないかも。
洋画を頻繁に観出したのはいったいいつくらいからだったかは忘れてしま...
洋画を頻繁に観出したのはいったいいつくらいからだったかは忘れてしまったけど、当初は俳優さんの顔や名前を覚えられなかったという記憶をインド映画を見るたびに思い出します。
この作品も例外ではなく。ディリ以外の顔と名前を最後まで覚えられなかった。。
一人で行くって言ってるのにトラックから二人で降りてそのまま後ろから刺されるシーン、あれ面白すぎるだろ。
あまり深く考えないで
見た方が良いです。ツッコミどころが満載なので。でも、インド映画って日本は勿論、アメリカでも韓国でも出せない奇妙なスケール感があって面白いですね。最後は続編を匂わせましたね。
珍品です
そしておバカ映画です。
名作アクション映画の要素を詰め込んで、カレー風味で味付けした結果、案の定カレーが全てを飲み込んでしまった感じです。
大真面目にやっているんでしょうが、全体的にお笑いコントっぽいテンションです。
鑑賞中、文化の違いからか背景や行動がいちいち釈然としないうえ、ダラダラとしたテンポで、序盤から中盤はかなり眠くなりましたが、後半気分がブチ上がったので悪くない印象です。
お話や人物描写ですが、恐らくインド人以外の監督や脚本家が、この映画を作ったら「インド舐めんな、不謹慎だろ」って怒られるんじゃないのかってくらいメチャクチャに感じました。
終盤の覚醒シーン、投石おじさん、ピストル登場で逃げ惑う姿、檻の中で叫び続けるだけの重要人物、うっかり拾った強力すぎるリーサルウェポン
このあたりは作り手の意図とは違うでしょうが爆笑しました。お気に入りです。
一方で、テンポ、演技テンション、演出(主人公がミステリアスな雰囲気からのエモさ全開とか)、上映時間の長さとかはホントやめろって思うくらい酷いと思います。
上映館数も少ないですし、この映画を観る優先順位は低めで構わないかと。
ただし、インド映画好きと珍品好きはご覧になった方がよろしいと思います。
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