囚人ディリのレビュー・感想・評価
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最初っから最後までクライマックスしかなくて景気が良い
『リオ・ブラボー』『要塞警察』『マッドマックス』に『インファナル・アフェア』など、似たプロットを持つ映画はいくつも浮かんでくるのだが、それら全部を足して、なおかつテンションで上回ってくるというのがただごとではない。
犯罪組織と警察の全面対決、巻き込まれた元囚人、一刻を争う病院への移送、包囲された警察署と、署内に残された凶悪犯とのんきな大学生たち。いったいいくつのプロットが同時進行してるのかも把握できなくなるが、とにかく勢いが削がれることがないのでたちまち惹き込まれてしまう。
どこかで見たことがある既視感を、圧倒的なパワーとノリで上書きしてくるインド映画ならではの豪腕に、もはやひれ伏すしかない快作。
ダンスなし、ヒロインなし、インド映画に新たな1ページを刻む
【イントロダクション】
10歳の娘に会う為、出所したばかりの元囚人の男が、警察に協力して麻薬組織に立ち向かう姿を描いたアクション。
主人公ディリをカールティが演じる。監督・脚本のローケーシュ・カナガラージ。その他脚本にポン・パールティバン。音楽にサム・C・S。
監督・脚本のローケーシュ・カナガラージ監督による、ローケーシュ・シネマティック・ユニバース(以下、LCU)の記念すべき第1弾。元々、本シリーズをユニバース化する予定ではなかったそうだが、本作の成功と続く第2弾『ヴィクラム』(2022)にて自身の憧れの大スター、カラム・ハーサンの出演が実現した事により、ユニバース化の運びとなったそう。
【ストーリー】
警察の特殊部隊が、麻薬組織から大量のコカインを押収した。部隊長のビジョイ(ナレーン)は途中腕を負傷しながらも、コカインを南インドのタミルナードゥ州ティルチ市内の警察署の地下に隠した。ビジョイ達は郊外にある警察のゲストハウスに招かれ、長官の退任パーティーに参加していた。
だが、麻薬組織は黙ってはいなかった。組織のNo.2アンブ(アルジュン・ダース)が指揮を執り、麻薬捜査局のステファンと警察の内通者の協力の下、押収された900キロ、末端価格80億ルピーを取り戻し、作戦に携わった捜査官を殺害すべく動き出した。
内通者は酒に毒を盛り、参加者が次々と倒れていく。運良く酒に口を付けなかったビジョイは、患者を市街地の病院に輸送すべく、身分証不携帯の為に拘束されていたディリ(カールティ)という男に協力を求める。しかし、ディリは10年の刑期を終えて出所したばかりの元囚人であり、服役中に生まれた顔も知らない娘のアムダ(ベイビー・モーニカー)に会うのだと、これを拒否する。ビジョイは権力を行使するという脅しを掛け、道案内役のトラックのオーナー、カーマッチ(ディーナー)も同行させ、半ば強制的にディリにトラックを運転させる。
一方、ティルチ市内の警察署にも危機が迫っていた。留置所に収監中の売人達を解放すべく、アンブ達が大挙して向かっていたのだ。事態を知ったビジョイは、署に残されていた転属したての巡査ナポレオン(ジョージ・マリヤーン)と、飲酒運転の容疑で拘束中の大学生グループとその友人達に署にバリケードを作って立て籠もるよう指示する。
その頃、ディリ達の元には、捜査官達を始末すべくアンブが懸賞金を掛けた事で、ギャング団や組織の幹部チットゥ(ラールー)らの刺客達が次々と向かっていた。そして、アムダは孤児院にて、明日の朝会いに来るという人物を待ち続けていた。
【感想】
まず何より、本作を上映してくれた新文芸坐さんに感謝!
5月に公開された『ヴィクラム』に魅了され、今月公開の『レオ:ブラッディ・スウィート 』(2023)でLCUの世界観の面白さを確信したからこそ、今後もLCUを追っていく中で、スタートである本作の鑑賞はマストだった。しかし、本作の現状は、日本版のDVD・Blu-rayは現在廃盤によりプレミア価格、配信は一切なしという、鑑賞が非常に困難な状況だった。そんな本作を、まさか劇場のスクリーンで鑑賞出来るとは。
往年のハリウッド映画、特にアクション映画の影響が色濃く反映された脚本は、ファンならば思わずニヤリとしてしまうような要素がてんこ盛りだ。
警察署での籠城戦という構図は、ジョン・カーペンター監督の『要塞警察』(1976)を彷彿とさせる。また、ディリが真夜中の道をトラックで疾走する中、警官達の命を狙う追手と繰り広げるカーチェイスシーンは、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)を、孤立無援な状況はジョン・マクティアナン監督の『ダイハード』(1988)も意識しているだろう。
そして、インド映画といえば豪華な衣装やド派手なダンスシーンだが、本作では登場人物達が一切踊らず、衣装もキャラクター達の設定上現代的でラフな格好が目立つ。インドらしい要素は警察署の建物やトラックのデザイン、ディリの衣装、彼が出発前に口にするインドの伝統的な米料理ビリヤニなどの小物や背景に僅かに表れている程度。真夜中という設定から暗闇でのやり取りも多く、とにかく純粋なアクション映画に仕上げようとエッジを効かせているのだ。
まだユニバース化の予定が無い中での作品の為、本作は親子愛を軸に一本の映画として手堅く纏めた印象。本作のみの世界観での続編の構想はあったかもしれない(ラストのアダイカラムの台詞)が、ユニバース化した次回作以降は、派手さを優先した外連味あるアクション映画に変化していくので、ユニバース化に舵を切ったのはローケーシュ監督の大英断だったと個人的に思う。
次回作以降の作風なら、間違いなくクライマックスでアダイカラムは檻から出てきてディリと一騎打ちしているだろうし、何ならディリvs.アンブ&アダイカラムといった2対1の構図すらあり得たかもしれない。だが、アダイカラムは終始留置所の檻の中だし、本作のみではアンブの生死も判然としないままだ。それにしても、アンブはよくこれ程の失態をやらかしておいて、ロレックスに始末されなかったなと思う。彼の小物ぶりは好きだが。
夜間のアクションシーンは魅力的であり、車のライトの光に照らされた中でのディリの格闘戦は迫力満点。若い頃に培った喧嘩のノウハウのみで襲い来る刺客達を次々と撃破していく姿、だからこそ、反撃を受けて次第に負傷していく姿にこちらのボルテージも上がっていく。
対する警察署での籠城戦は、大学生グループの健闘ぶりが魅力的であった。特に、留置所に収監されていた組織のボス、アダイカラムが外のアンブ達に指示を出せないよう、大音量で音楽を掛ける姿、コカインでハイになって襲い掛かってくるアンブを迎え打つ姿は印象的。ただ、もっと籠城戦ならではの攻防が見たかったのは確か。ナポレオンが大学生グループの犠牲者を出すまでは、ビジョイの指示待ちの優柔不断キャラなのが勿体ないと感じた。
意外な仕事ぶりのキャラクターは、道案内役のカーマッチだろう。ディリ同様、嫌々同行させられた身ながら、負傷したビジョイを救出する際に慣れない銃を扱う姿、ディリの娘への愛情を理解し、娘の為にも作戦から退くべきだと訴える姿に彼の優しさが伺える。ラストでディリとアムダと共に帰路につく彼に、果たして続編での出番はあるのか気になるところだ。
内容に対して、尺が145分というのは多少長く感じられた。警察官を病院へ運ぶディリ達、警察署に立て籠もるナポレオン達、ディリの迎えを待つアムダと、3つのストーリーが並行して描かれる為仕方ない部分はあるが、あと20分短く纏め上げてくれれば、更に魅力的な1作に仕上がったのではないかと思う。
【総評】
ダンスなし、豪華な衣装なし、(大人の女性)ヒロインなしという、インド映画らしからぬ硬派なアクション映画。多少の尺の長さや不満点もあるが、インド映画の新しい側面を体現した1作と言えるだろう。
本作の成功が無ければ、以降のユニバース化も叶わなかった事、全ての始まりの為、次回作以降の重要ポジションキャラが多い事から、間違いなく一見の価値ある作品だった。
また、不満を言いつつも、鑑賞後しっかりと再販されたBlu-rayは購入したので、LCU作品のBlu-rayコレクションが決定した(笑)
歌って踊らないがインド映画らしさが残る良作
インド映画といえば、歌とダンスもあるマサラムービーを想像する人が多いかと思う。しかし近年のインド映画は、日本公開時に切られているのか元々ないのか判断出来ないが、歌ったり踊ったりしない作品が増えた。
マサラしなくなったインド映画はどうなったかというと、クオリティが残念なハリウッド映画のようになってしまったのだ。
それでも、インド映画らしさを残す作品も少なくない。
では、インド映画らしさとは何か。インド映画好きとして最近分かったことは、風とスローモーションとリアリティのなさ、そして群衆だと気付いた。
ちょっとバカバカしいくらいでいいし、ちょっとあり得ないくらいでいい。インドらしく人はワラワラ出できて欲しいし、主人公の初登場シーンはスローモーションがいいのだ。
もちろん歌って踊ってくれたほうがもっと嬉しいわけだが。
本作は、主人公ディリのパートと警察署に立てこもるナポレオンたちのパートに分かれて物語が進む。
ディリの目的地が警察署であるから双方無関係ではないが、両面作戦のようなスリリングさがある。
主人公ばかりが目立つわけではないところはインド映画的には目新しい。
無尽蔵と思えるほどに出てくる名もなきインド人がバタバタと倒されていき、トラックの荷台にも倒れたインド人。画面の中にインド人だらけ。しかもオッサンばかり。だがこれでいい。これがインドらしさ。
歌って踊らないがインド映画らしさを残した良作。
インド映画好きにはかなりオススメできる。
インド映画ならではの論理性を無視した展開!気分爽快になれる映画
歌と踊りがないインド映画
久しぶりのインド映画で楽しみにしてました。ただ、インド映画は当たりとハズレの差が激しいのでどっちに振れるのか、多少ビビりながら。
出所したばかりのディリ。髭面で怪しそうだからという理由で逮捕され、警察署に連行される途中、警察官のパーティーに連れて行かれますが、手錠をはめられたままパトカーに置いて置かれて事件に巻き込まれていく、という流れです。 色んな意味でインド社会のあれこれが分かります。
さて、この囚人ディリですが、バーフバリと立場が逆さまなんですよね。簡単に言うと。で、共通点は無敵なんです。なんで、無敵なのか、そして、このディリを恐れる偉い?人がいたり、そもそも災難に巻き込まれて刑務所にいたようですが、その背景が曖昧だったりと、あれ?これは続編あるのか?もし続編するなら「囚人」はどうすんだ?そもそも、今回も厳密には「囚人」じゃないと思うがのお、、、などとワクワクしているうちに映画が終わってました。
アクションは、インド映画のお約束、定石、様式美で溢れていて安心しました。 音楽も良かったです。歌と踊りがなくでもインド映画でした。
ディリがタフすぎて、やべー。
『囚人ディリ』鑑賞。
*主演*
カールティ
*感想*
インド映画といえば、歌にダンスが付き物ですが、この作品はほとんどありません。歌は、少しだけありましたが、ダンスは一切ありません。そして、ほとんどが夜が設定なので、ずっと暗いです。
警察が大量の麻薬を取り押さえたことがきっかけとなり、犯罪組織がその報復として、警察の退任パーティーで、内通者が飲み物に毒を仕込み、数人の警察官がそれを飲んでしまい、昏睡状態に!
生き残った隊長と、偶然居合わせた囚人ディリが娘に会うことを条件に、警察官を助ける為に5時間以内に大型トラックで病院まで運ばなければならず、その道中、犯罪組織からの激しい攻撃を避けながら奮闘するアクション映画です。
アクションは、激しい!ディリがとにかくタフ!めちゃめちゃボコられても、刺されても、なんでこんなに動けるのか、不思議でした! 全ては娘に会う為に何度も立ち上がる姿がカッコ良かったですね。
犯罪組織の登場人物が多すぎる気がしましたが、警察官との攻防が豪快で、巻き込まれた大学生がちょっと不憫でした。。あの、ナポレオンの警察官がちょっと可愛かったw
カーアクションも良かったです。
総じて、ストーリーは捻りがあって面白かったけど、長かったな~w
まぁまぁ面白かったです。(^^)
歌と踊りのないインド映画
釈放されたディリは、まだ見ぬ幼い娘に会いに行く。
しかし途中で警察署長からトラックの運転を頼まれ、ギャングとの戦いに巻き込まれる。
ディリはトンデモなく強く、少々刺されたくらいでは死にそうもない。
歌と踊りはないが2時間半のアクション映画です。
盛り盛り胸焼け状態…緩急は必要
力押し
粗は当然なインド映画。
とにかく力押し。
ずっと押し続ける。
カーチェイスは遅いし、敵の集団は頭悪いし、敵が攻めあぐねるおかげで助かるシーンもある。
それでも、刺されても斬られても立ち上がる不死身の男ディリを見せる。
「怒る、戦う、ピンチ、勝つ」を2時間半に何回も繰り返す。
時々神に祈る。
敵がより強くなると、主人公は子どもへの想いでさらに強くなる。
見方によっては数分~十数分に1回はクライマックスです。
さすがに飽きてきました、といういい塩梅で終了。
インド映画なのに踊らない!
が売りみたいですが、制作2018年、公開2019年の作品なので、ラジニの『ロボット2.0』、プラバースの『サーホー』割とアクション系が伸びてきた時期の一作かと。
アニキとダンナがインドの夜を疾駆する!
仕事早退、劇場へ。 主人公はじめ洗練された奴がいない。戦後の日本の...
だらだら
スピード感のないカーチェイス、緊迫感のない潜入捜査、いつまでたってもアクションが始まらない。マジでぜんぜんアクションがない。ずーっと延々、もうすぐ着くとか着かないとか子供がどうとかのどうでもいい話を、トラックの座席と警察署の一階という変わり映えのしないロケーションでぐだぐだ喋り続けてるだけ。
本当に誇張抜きで、アクションがない。1時間半たっても銃撃戦もない。一回だけ5人くらいを徒手で叩きのめすシーンがあるけど、特に見どころのない、動きの少ない俳優をカメラワークで動いてるように見せてるアクション。
これでドラマが面白ければ救いがあるが、終始めそめそしてだらだらしてるだけ。緊迫感、マジでゼロ。なんか時間稼ぎしてんじゃないかってくらい話が動かない。例えていうなら、生放送の特番で機材がトラブったから、延々とMCがどうでもいい話で間をつないでるような、無駄な伸ばしと引っ張りがずっと続く。見どころはないですね。
ダルすぎて途中で退出。時間がもったいない。
冒頭からラストまで一気呵成に見せてしまう
インドは中国と同じように公務員が腐敗している。本作品の警察官の台詞には笑えた。警察官にとって大事なのはまず保身、次に金品の獲得、その次に無事に勤務時間を終えること、最後に平穏な警察官人生を終えることだ。そういう思惑がダダ漏れの会話をする。
警察官の仕事は庶民を取り締まることで、庶民を守ることではないようだ。この点については日本の警察官も同じである。本来の警察官の職務は、国民の生命、身体、財産を守ることを第一義とするのだが、それらを脅かすのもまた国民であるというところに警察官の職務の難しさがある。勢い、法に基づいて脅かす人間を取り締まれば自動的に守ることになるという仕事のしかたになる。しかし行き過ぎれば人権侵害となるが、警察官は人権侵害よりも取り締まりを優先する傾向にある。
本作品は日本人から見れば似たような顔の人たちばかりが出ていて、誰がどんな立場で、誰が誰のスパイなのだか、最初はよくわからない。善玉と悪玉の区別も容易ではない。演出はヒゲや髪型や服装などで特徴づけているので、観ていると次第に物語の全体像が解ってくる。
インドの悪党は銃を持っていないようだ。日本のヤクザが拳銃を持っているのとは大違いである。日本よりずっと銃規制が厳重だと思われる。本作品でも持っているのは警察官だけだ。その代わり、麻薬の流通は半端ではない。
主人公ディリの不死身で超人的な戦いぶりもいいのだが、それよりも新しく赴任したといって警察署にやってくるナポレオンという名前のずんぐりむっくりの警官の活躍がリアルで見応えがある。活躍と書いたが、活躍しているのかどうかよく解らない。迷いや怯えや怒りのある人間的なところがまたいい。
物語はとてもスピーディで一晩のうちに数箇所で様々なことが起きる。それぞれがリンクしていて、スマホの通信状態に左右されたり、学生たちが逃げ出そうとしたり勇気を出したりと、変わっていくさまも面白い。最も平和な孤児院の場面からはじまって、徐々に戦闘的になって、ラストはあっと驚く戦闘場面になる。そう言えばこの伏線もあったと思い出す。
インド映画につきものの歌と踊りは封印され、ある場所で流される大音量の音楽だけがインド映画の片鱗を残している。冒頭からラストまで一気呵成に見せてしまうスキのない作品である。こういうインド映画もいい。
ヒーローへの攻撃が原始的
日本でも上映されるということは、本国インドでは大ヒットしたのかしらん。うーん、インドの観客は何も疑問は抱かなかったのか?大量のコカイン密売者の武器がナイフ、全員ナイフだけだよ。また、警察の動きを報告する潜入スパイがヒーローを攻撃する武器はその辺の道端の石、石だよ、しかもその石を投げての攻撃。石で頭をガツンじゃなく、投石。生きるか死ぬかなのに。お前は雪合戦に興じる小学生かっ。あと、敵方は棒なんかでドアを壊そうとするのでなく、ボスに言われる前に、さっさと車で正面から突入せーよ。木製のドアだよ、わかってる?
しかーし、こんなツッコミをしたらダメな映画なんだろう。なんにも考えずに、アホらしいほど不死身のスーパーヒーローの活躍を頭空っぽにして楽しむ映画なんだろう。人には勧めないけど、まあまあスカッとする映画だった。また、腰抜けに見えた外見冴えない新参警察官が守りでずいぶん活躍したのも楽しい。でも、星3つで十分。映画自体、観たことをすぐに忘れそうだ。
この内容で145分は必要無かった感じ。
踊りのないインド映画に衝撃
インド映画に欠かせないのが歌と踊り。どんなにシリアスでもアクションたっぷりの映画でもそれは絶対ついてきた。今回も必ずそんなシーンがあるのだと思っていたが、今回はみんなで踊るようなシーンはなかった。いや厳密に言えば音楽を大音量で流すシーンはある。でもストーリー上違和感のない流れだったし、そこに踊りは一切なかった。そういう意味でインド映画の変革が起こっているのかもしれない。大げさな言い方か…。
さて、映画自体の感想で言うと、序盤がとても分かりづらい。マフィア、警察、いろんな人が登場して話がどんどん進んでいく。あらかじめ紹介文を読んでいたからかろうじてついていけたが意外とハードルの高い序盤だった。謎の男ディリが登場して、森を抜けようとしてる途中、運転していたトラックから降りるところから本領発揮。ディリの無敵感と特殊部隊の隊長ビジョイの無計画で無謀な対応で最後まで押し切る映画だった。いろいろとツッコみたいところはあるのだが、結果楽しんでしまったのだからこれでいいのだろう。いろいろと明かされなかった事実もあるし、続編がありそうな雰囲気。
続編ではディリが歌ったり踊ったりするシーンは出てくるのだろうか。いつのまにかインド映画の様式に期待している自分に気づくのであった。
ガントレット+ジョン・カーペンターの要塞警察
ボリウッドはシツコイ。
もうね。145分を暑苦しく使い切ります。いや、もう良いから!ってお願いしたい時間帯に、またかよ?で牛刀振り回すし殴り合うしで。一本の中で、そこまでしなくても!って言いたくなります。シツコイです。このシツコサがボリウッドですw
(個人的)インドバブルが弾けてから、早2年。これは期待しても良いかなぁ、と思いつつ席に着いたのは21:00。館内ガラガラです。6人です。レイトショーだから?インド映画、また超マイナーに逆戻りですか?イヤ、これは久々に来たかも。バブル期のトップ作と比較するのは酷だけど。
インド脚本の特色の一つは、アタマ良いんだか悪いんだか分からない人々やストーリー展開。この物語りも、意味不明と言えば意味不明です。ツッコミだしたら止まらないけど、お構いなしにドンドン進む、ブルドーザー活劇。
最後の最後まで、ツッコミどころ満載で楽しかったです。が。体力のある時に、ケラケラしながら観たいw
タイトルなし(ネタバレ)
洋画を頻繁に観出したのはいったいいつくらいからだったかは忘れてしまったけど、当初は俳優さんの顔や名前を覚えられなかったという記憶をインド映画を見るたびに思い出します。
この作品も例外ではなく。ディリ以外の顔と名前を最後まで覚えられなかった。。
一人で行くって言ってるのにトラックから二人で降りてそのまま後ろから刺されるシーン、あれ面白すぎるだろ。
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