劇場公開日 2021年11月19日

「踊りのないインド映画に衝撃」囚人ディリ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0踊りのないインド映画に衝撃

2021年11月22日
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鑑賞方法:映画館

インド映画に欠かせないのが歌と踊り。どんなにシリアスでもアクションたっぷりの映画でもそれは絶対ついてきた。今回も必ずそんなシーンがあるのだと思っていたが、今回はみんなで踊るようなシーンはなかった。いや厳密に言えば音楽を大音量で流すシーンはある。でもストーリー上違和感のない流れだったし、そこに踊りは一切なかった。そういう意味でインド映画の変革が起こっているのかもしれない。大げさな言い方か…。
さて、映画自体の感想で言うと、序盤がとても分かりづらい。マフィア、警察、いろんな人が登場して話がどんどん進んでいく。あらかじめ紹介文を読んでいたからかろうじてついていけたが意外とハードルの高い序盤だった。謎の男ディリが登場して、森を抜けようとしてる途中、運転していたトラックから降りるところから本領発揮。ディリの無敵感と特殊部隊の隊長ビジョイの無計画で無謀な対応で最後まで押し切る映画だった。いろいろとツッコみたいところはあるのだが、結果楽しんでしまったのだからこれでいいのだろう。いろいろと明かされなかった事実もあるし、続編がありそうな雰囲気。
続編ではディリが歌ったり踊ったりするシーンは出てくるのだろうか。いつのまにかインド映画の様式に期待している自分に気づくのであった。

kenshuchu