「痛みに耐えること」スパイラル ソウ オールリセット かさでみーさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みに耐えること
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「生きる事は痛み、耐えること」
サミュエル兄貴の出演作『ロングキスグッドナイト』で教わった。
『ソウ』も同じ。生きるには痛みに耐えないといけない。ジグソウも痛みのあるゲームを行い、生きるチャンスを与えた。
果たして新たに始まっまたゲームに生きるチャンスはあったのだろうか?回を重ねる毎に生きるチャンスどころか、殺す、人体を破壊するだけに特化したゲームが増えた。死体など見たくない。見たいのは痛みに耐えた生還である。
ここからネタバレが含みます。
今作は『シウ』シリーズ最も展開が読めてサプライズもない。所詮、模倣犯の犯行。便所で首を吊られたシガニー・ウィーバー、生放送でピースサインしながら首が吹っ飛んだ中居正広、そんな模倣犯系の見応えあるシーンもない。マザーファッ(自粛)!
復讐するなら、もっと手っ取り早いやり方あるだろうし、これがクリミナル・マインドの捜査チームなら45分で解決できるであろうし、何より生かすチャンスが見られない。劇中の犯人も、このスタッフもオリジナルに敬意がない。マザーファッ!!
「生きる事は痛み、耐えなさい」
自分のお尻に言い聞かす。大丈夫、映画はもう終わる。サプライズがないサプライズ。驚きだ。マザーファッ!!!
ゲームオーバー。
最後までこのつまらない苦痛に耐えれた。俺は勝ったのだ。お尻は痛い。
俺は最前列、いや特等席で見ていた。ゲームは終わった。ゆっくり立ち上がる。そして劇場のドアを閉めて立ち去るのだ。
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