モンタナの目撃者のレビュー・感想・評価
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追っ手の極悪非道ぶりが・・・
山林火災から子供を連れて脱出する半パニック映画かと思っていたら、火災の方はおまけ程度で、父親からのノートを持った子供を追う殺人者から逃げるのがメインの、女レンジャーキャプテンのサバイバル映画。
まあ、その殺人者の極悪・冷酷非道ぶりが凄い。で、開始早々のいきなりのあれで椅子から飛び上がったのは、私だけじゃないよね。また妊婦に向かって焼きごてで迫るし。運転手はそこを通ったというそれだけで殺される。こわっ。久々の大悪人。それに立ち向かう、キャプテンの八面六臂の大活躍。んで、もうすぐそこに犯人が迫ってきた時には彼女が食い止めるためにここからは一人で逃げろと言われたのに、それに反して犯人と対峙する子供。保安官は自分は死んででも家族・親類は守り抜こうとするし。保安官妻だって犯人を追いながら夫を探しに馬に。全員が生きて報われてたら良かったのになぁ。「急がなくていいわ」にグッときてしまった。でも、観終わったあとはスカッとして、面白い映画だったなぁと思い出しながら、映画館を出ることに。あまり話題になってないみたいだけど、大画面で観て良い映画だと思う。
ところで、子供は殺人の目撃者だったからというより、秘密を知った父親の家族だったからで、フロリダの時点から追われまくられているので、日本語の題名は間違っているよ。
テイラー・シェリダンの書くアメリカ
ボーダーライン・シリーズではアリゾナ州メキシコ国境付近と不法移民、麻薬問題。
またウィンド・リバーではワイオミング州の山深く、極寒の土地にあるインディアン居留地、要するにネイティブアメリカンが追いやられた土地。
今回の舞台であるモンタナ州は雷の発生しやすい天気と、いわゆる「熱波」といわれる猛暑が続き、これらも影響して山火事が非常に多い地域です。
いずれの土地も住民は多くなく、彼の映画を知っていると、まだ何も起きていなくても「そこはかとない不穏さ」を感じます。
そして、今回も裏切ることなく容赦のない殺人が行われます。さらに、そこに追い打ちをかける山火事の炎が「サバイバル性」に拍車をかけます。
ただ、期待しすぎると「(前の作品に比べて)超えてくるものがない」というのが正直な感想です。
むしろ、シェリダン初心者には、不法移民や麻薬、或いはネイティブアメリカンといった背景ほど込み入ってない分、比較的観易い作品ではないかと思います。
アンジーはカッコいいおばちゃんでいてくれて安心しました とてもいい映画
モンタナって州があることすらも知らなかったオイラ。もんた&ブラザーズやサンタナなら知ってる。アメリカの北西の端のほうの州。緯度も高い。冒頭、爆破された家はフロリダ州じゃなかったか?訴訟会計士なんてレアな職業。公認会計士?パパは真面目な正義の人だった。正しいことをしているのに何で逃げなきゃいけないの? コニーを学校に送るのを急遽止めて、逃走する。嫌な予感に焦りまくるパパ。信頼できる友人しか頼れる人間はいない困難な状況。 アメリカ大陸を対角線で走ったとしてもすごい距離。ワーゲンの青のワゴン。
コナー役の坊やがかわいいくて、可哀想で、それだけでもウルウルなのに、
「おばちゃんのほうこそ、悲しそうだよ」
「おばちゃんは信用して大丈夫な人なの?」
「おばちゃん、三食これ食べてるの?だから、痩せてるんだ。」
「明日から僕はどうすればいいの?」
大丈夫、アンジーはお金持ちだから、きっと養子にしてくれるよと、まじでこころのなかでつぶやいているオレ。
バカだな~
森林警備隊の消防士のアンジー。風の読み間違いで、自分の息子3人も山火事で失って、まだほんの一年。
「キャンプファィヤーは十代の女の子にはマタタビものよ。チアリーダーとディープキスできるわよ。」マイム・マイムか?オクラホマ・ミクサーか?コナーにこの励ましは効いたかどうかはわからなかったけど、オイラもピンと来なかった。
アンジーはマレフィセント以来で、顔がよく見れたのはいつ以来か。
とにかく、カッコいいおばちゃんでいてくれて、安心しました。
強くて、かっこよくて、美しい。それに哀愁もある。
ジョン・バーサル(イーサン)は絶命していたんでしょうね。
「急がなくていいわ」
妊婦さんも強くて、美しかった。最近、黒人の綺麗な人にきゅんとなりがち。
いい映画だったな~
照準器つきの猟銃とピッケル⛏️を日常装備しなくてはと思いました。馬も飼わなきゃ。あの馬、美しかったですね~
誰のために死ねるのか?
二つのオープニング
暗殺者と森林消防隊のハンナそれぞれのオープニングが、雷鳴轟く中で、恐るべき勢いで重なっていった。
少年たちを救えなかった山火事の炎の記憶で始まり、殺人者の企みによる山火事の炎の嵐で幕を閉じたノンストップのサバイバル。
本当にほんの1秒たりとも、スクリーンから目が離せませんでした。
残虐非道!
序盤のガス大爆発には、マジでケツが浮きました。暗殺者のジャックとパトリックは、もし仕事が殺しでなかったら知力・観察力・胆力など経験値の高い優秀な人材。この二人の憎むべき演技があったから、そこから逃れる者のサバイバルや勇気に対して、必死に感情移入してしまった。
彼らは通りがかりの車の女性をためらわず撃ったり、怯える子供や母親の気持ちが揺れるフレーズを投げかけたり、呆れるほどの冷酷無比。
生きる理由と死ねる理由
そしてこの暗殺者のお陰で、結局、誰のためならば命を投げ出せるのかについて、改めて考えさせられることになりました。
斜面を滑落した車の中で、父親が息子を突き放して、脱出を指示した後、自らは暗殺者の銃弾を、背後から山ほど浴びて横死する。
少年も女性隊員のために、姿を見せて後ろを向いた。ほぼ死に直面した切ないシーンばかり。
普通なら有り得ぬような状況を現出して、究極の問いかけが出来るのも、映画の力ですね。
母は死ねない!
妊婦のアリソンがビンを逆さまに握って、ヒットマンの顔を焼いた瞬間、思わず心中で喝采。彼女は、ライフルの扱いも研ぎ澄まされた感じで、明らかな殺意が迫力ありました。命を守るための殺意。
山火事が通過した後、防護マスクをしたまま夫は絶命していた。一瞬、二人とも助かる展開かと思ったから、悲哀感が増しました。
ハンナを含めてアクションにはリアルの迫力があり、皆の外傷が火災の高熱を浴びて、ひりついていた。
アンジェリーナ・ジョリーの鬱血してむくんだ顔と、彼女に泣きながら頷く少年の顔が、しばらく頭から離れそうにないです。
野💩する男とは寝ない
これぞ悪役
9月3日は洋画が勢揃い。その中でもあまり目立っていたなかった今作、蓋を開けてみたらびっくり!結構面白かったです。隠れた良作とはこのことです。
まず今作の魅力は悪役が悪役を全うしていることです。パトリックとジャックが躊躇なく一般人を銃殺したり、ボッコボコにしたり、遠距離から銃をぶっ放したりと、妊婦を殺すことには抵抗があるけれど、子供を殺すことに躊躇いがないのがいっそ清々しいと思えました。全く共感できない悪役、久々に見れた気がします。このキャラクターを見るだけでもこの映画を見た価値は充分にあります。
その悪役が放った火が山火事になって、主人公のトラウマを思い出させる演出も簡単なものでありながらとても見応えのあるものになっていました。中盤から山火事と同時進行で問題を解決していく流れもとても良かったです。
女性の強さを堅く描いていたのもこの作品を語るに捨てがたいです。乗馬したり、散弾銃で撃ちまくったり、火を使って撃退したりと、強さが経験から活きるものでもあったので、説得力もありとても良かったです。
超本格的なサバイバル劇を100分という尺で観られたことに感謝です。充実した時間が過ごせました。
鑑賞日 9/5
鑑賞時間 16:55〜18:45
座席 J-11
強さ控え目めなアンジー
いつもの最強ヒロインでは有りません。
トラウマを抱えていたり、自暴自棄だったり、失敗したり、どちらかと言えば人間的な性格で…っちゅーか、そもそも人間ですけど(笑)。
妊婦さんがカッコよかった!
こちらの活躍の方がいつものアンジー、みたいな。
裏で悪事を操っていた警察組織?のオッサンは、殺された暗殺者二人のせいにしてもちろん逃げ切るんでしょうね。
欲を言えばそこまで描き切って欲しかったです。
森林警備の話
「アンジー、疲れてない?」モンタナは『リバー・ランズ・スルー・イット』の舞台
正直申し上げて「面白かった」というコメントはできません。自分の判断ミスで少年たちを焼死させてしまったという心の“トラウマ”を抱えた女性が困難に立ち向かって、復活するという内容です。それはそれで人間成長物語としてはオッケーなのですが、脚本が「ありきたり」なのです。消防士ですが火災の消火活動において、犠牲者をたくさん見てきています。ですからこれくらいで“トラウマ”を抱えられては仕事になりません。過去の映画では良かったと思うのです。でも今はもっと新しい展開ならびに脚本にして欲しかったです。「どんでもないトラウマ」です。観ているわたしたちも落ち込むような、、、、。
それとアンジェリーナ・ジョリーは現在46歳ですか。アクションシーンもありましたが、「キレがない」「走れていない」印象が強かったです。肉体を活かす役より『チェンジリング』のように芸術的な映画に出演して欲しいです。
余談ですが、元夫ブラッド・ピット出演の『リバー・ランズ・スルー・イット』の舞台ってモンタナなんですね。今回、モンタナの山が炎上します。
「過去よ、さよなら」でしょうか。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
良作!
炎に任せる
子供たちを火事から救えなかったトラウマを持つ火災救助員の主人公が、父親の殺害現場を目撃し、追われる立場となった少年を守ろうと奮闘する物語。
武装した悪人と山火事の2方面からの危険が迫る、サスペンスとディザスターの融合作品。
序盤はビックリ音シチュエーションに少しビビりつつ、終始悪人と山火事に襲われるスリルが漂う。
今度こそ子供を救いたい気持ちで闘うハンナがカッコ良い。
・・・が、それよりカッコよいのは妊婦さん!!馬を選択するセンスよ。出で立ちも相まって、ライフル片手に走る姿はウエスタンさながら!!相手は素人かな(笑)
基本的に終始退屈しない展開だが、サスペンスならひとつゾクッとするような伏線回収とかが欲しかったかな。形勢逆転の一手もただのタフさ(!?)もうひとつ何かを!!
ホント、それ以上でもそれ以下でもないといった所。
でも、小難しい話は一切ないので、難しく考えずに観れる作品である点はグッド。
100分程の上映時間も丁度良いですね。
2人の父親に敬意を
不正を正そうとして命を狙われた会計士の父親から真実を託された少年とその少年を守ることになったトラウマを抱えた女性消防士のお話。
昔から女性は強い!母は強いと言うじゃないですか
主人公のハンナだけでなく保安官夫人のアリソンという強い女性が出てくる
だから本作も一見すると強い女性の物語にみえる
でもそれだけじゃない
命をかけてコナーを逃した父オーウェン、家族のために戦ったイーサン。強い父親の物語でもあるように思えた
女性だけじゃなくお父ちゃんも強いんです
真実が明らかになっていないからモヤモヤも残るけれど斜に構えることなく素直に観ることができる映画でした
個人的な一言
コナーを逃す父のシーンに数年前にあった猛吹雪の中子供を守って凍死したお父さんのニュースを思い出した
虐待のニュースが珍しくない世の中にも子供のためなら命をかけられる人間がいる。
観ていてしゃくりあげて泣きそうだった
最後に原題を知って驚いた(この方がいい!)
アンジェリーナ・ジョリーの主演作って久々なんじゃないか。と思って調べたら「マレフィセント」があった。全く興味がわかなくて観てなかっただけだ。つまり、アンジェリーナ・ジョリーにはあまり関心がない。それでも予告編の火災シーンにちょっと惹かれてしまった。
殺し屋たちに狙われた男の子を保護し、ともに殺し屋から逃げるという単純な話。なかなかスリルもあったし、山火事から逃げようとするシーンも迫力があったし、それなりに楽しめた。
でも、細かいところが気になる。まず、殺し屋の粗さ。最初の殺しがニュースになってコナー少年の父親が逃げようとするのだが、あれ家を爆破しなかったら(もしくは時限装置で間を置いていたら)問題なく2人目を殺せていた気がする。コナー少年の父親を殺すシーンも緻密なようでいて最終的にはかなり大雑把。女性たちは容赦なく殺すくせに妊婦とわかると躊躇する優しさもあるし。
あと、ハンナのトラウマも自暴自棄になっていた感じの冒頭も必要だったかな。少年と出会ってからのハンナに荒くれどもと過ごしていた感じはほとんどなかったし。
おじさんは、コナー少年のポケットに入った告発の手紙(お父さんが書いたやつ)が水に濡れて読めなくなってないか心配でしたよ、えぇ。
山火事を見たら直ぐに逃げろ!!
なかなか見応えあり
意外と言ってはなんだが、低予算(?)の割にはハラハラドキドキさせられて見応えがあった。
尺が短い分、ストーリーの繋がり的に少し雑な部分もあったりするが逆にダラダラと無駄な構成が無いので終始飽きずに見られた。
猛威を奮う自然環境と武装グループと対峙しながら孤立無援の主人公が脱出を図るという内容は何となく、随分昔の織田裕二主演の「ホワイトアウト」を思わせる感じだった。
それにしてもアンジェリーナ・ジョリーは相変わらず美しい。殺し屋役のニコラス・ホルトにボコられてズタボロになっても、山火事の煙を浴びて煤だらけになっても、凛とした表情は違和感など忘れさせてひたすら美しい。
(下着1枚になる着替えのシーンは要らないと思うが)
あと、個人的にはもう一人の殺し屋役のエイダン・ギレンのかすれ気味の渋い声が良かった。この人は「ボヘミアン・ラプソディ」のジョン・リード役で見せたようにクールな役が合ってる。そういう意味で冷酷無比な殺し屋役はピッタリはまってたと思う。
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