「なんだかんだ言っても」モンタナの目撃者 tkryさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだかんだ言っても
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アンジーをたっぷり観られて、話のスケール以上に派手な山火事も観られたので映画料金分は元が取れたかなって思いました。
期待はしてなかったのが良かったのかな。
前知識が無かったため肩透かしを食らったのが、タイトルでもある「目撃者」を巡るエピソードの扱い。
事件の中身云々ではなく、子どもを追われる身としてアンジーに引き合わせるための舞台立てなんですね。
全体的に、要素のほとんど(夫婦の小さなサブストーリー以外)がアンジー演じる主人公のトラウマ克服話に向かうための書き割りです。
なので画面で起こっている惨事の割に、後味はかなり軽いです。
悪役チームが終始2人っきりというのは予算の都合かな。その安っぽさが良い意味でB級の証ですね。
しかし、この悪役がほんとうにアホなんですよ。確認不足で子供に逃げられたり、アンジーにとどめを刺さずに返り討ちとか。
ホームアローンの泥棒コンビを思い出しました。
冷酷な追跡者の割に終始ドジをし続けるので、あのニコラスホルトが演じていることも相まって、どこか憎めない感じ。
他は、パラシュートを活かして欲しかったのと、意味ありげな馬描写が気になったかな。(そういえば、妊婦さんが乗ってた馬は火事から逃げ切れたのかな…)
全体的に良い意味で「毒にも薬にもならない」を体現したような作品。
タイトな尺も作品に見合ってますので、空き時間にちょろっと観れる映画としては嫌いにはなれないですね。
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