「カバさんカトちゃん奮闘記」かば Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
カバさんカトちゃん奮闘記
1985年夏、大阪市西成区の中学校を舞台に、荒れる中学生と彼等に向き合うベテラン教師&新米臨時講師達の交流をみせる話。
自分は東京都の某所ではあるけれど、この生徒たちとほぼ同年代。
自分が通っていた中学校は特段荒れていたという訳ではないけれど、掲示物が燃えてたり、モノが上の階から落ちてきたり、教室に爆竹や花火が投げ込まれたり、火災報知器が鳴りまくったり消化器まいたり、校門の前に余所の中学の生徒がずら~っととか、生徒が盗んで来た車が校庭を走り回ったりなんてこともあったなあー…と遠い目になる。w
まあ、そういう時代だったってことですね。
製作に際して関係者にインタビューをし脚本されたとのことで、1つのエピソードを除き実際にあった話とのことで、全てが同時に起きたことでは無いだろうけど、まあ、そこは映画なのでね。
荒れてる子に関してはだいぶマイルドに描かれているのかなとも感じたし、そういう子の家庭がなんちゃらっていうのは稀で、正味愉しいからそんなことやってるが殆どだと思うけど、ドラマとしては実は良い子ちゃん達なのが受け入れやすくて良かった。
卒業生や女生徒の話は地域的なものもあるだろうし…父親との居酒屋トークは、大人である今ちょっと考えさせられた。
ただ、これについても東京育ちの自分は同和問題なんてモノは学校で教育されたこともなく、そんな意識もなかったので、映画で謳うものとは違う方向で少しモヤモヤはしたかな。
(そういう地域は遠く無い場所にあったというのは知っていたけれど、当時の大人を含めそれをどうこう言う声を聞いたこともなかったし、朝鮮学校は近くにあったけど、これはただの揉める可能性の高い他校の一つw、同級生にも在日の人はいたけれど、どうということはないただの同級生だったので)