「久々の良作」前科者 くまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
久々の良作
アマプラでドラマを観てから鑑賞。
近くの映画館は上映最終日で駆け込みだったけど、映画館で観られてよかった!
保護司側の目線の話と共に、ある事件が起こりそれを追う刑事と二つの話が交差する。
サスペンスとしてもよく出来ていて、133分と長めですが全く飽きずに釘付けだった。
とにかく切ない。全員切ない。保護司の阿川佳代、刑事の真司、前科者の工藤誠と再会した弟実。
どの目線で観るかで湧いてくる感情も違うと思う。
私がすごくしっくり来たのは被害者遺族であった真司の話。
テレビでもよく事故現場に見ず知らずの人が献花したり、ましてやペットボトルの飲み物やお菓子を置いている映像見る度にもの凄い違和感を感じてたけど、遺族の実状はこうだよね、と。
阿川佳代のキャラクターがとても良いですね。
ただの聖人ではなく、ダメと分かっていて対象者とお酒を飲んで潰れたり、久々に再開した同級生と関係持ちそうになったり、イライラして大切な友人を傷付けてしまったり。
完璧で無くとても人間味溢れる人柄であるからこそ、前科者に寄り添える。
久々に良作に出会えました。
有村架純さんと森田剛さん始め、演者の皆さん素晴らしかったです。
コメントする