「重い、絶望・悲しみの中の光を感じる映画」前科者 akiaji04さんの映画レビュー(感想・評価)
重い、絶望・悲しみの中の光を感じる映画
被害者・加害者、取り巻く人たち、傍観する人たち
世の中生活していく中、色々な立場に臨むと望まざるにかかわらず遭遇してしまう。
劇中殺されてしまう、殺されかけた人たちが出てくる。
死という人生最大の悲しみが突然訪れた人たちの辛さ・悲しさ、それに巻き込まれた人たちの人生の急変
二十代の保護司がいるのかと有村さんの設定に疑問だったのだが、実際にいらっしゃるようで、若さの未熟さを若いということで乗り切る保護司さん、佳代さんみどりさんのような関係も成立するのかなと思いました。
保護観察中の再犯率が世の中での生き辛さから起こるのなら、こんな規則は規則と守りながら、怒って笑って泣いて真剣に向き合い寄り添ってくれる方が一人でもいてくれるなら世の中捨てたもんじゃないと頑張れると思いました。
工藤さんが佳代さんとラーメンでお祝いする工藤さんの再生のスタートがあると思え良かったです。
ストーリー的に誇張もあるだろうが、それに近いことも起こっている。
親身に相談を聞いてくれなかった、上位機関への報告連絡を忘れてた、守秘義務が漏れていた。工藤兄弟はその連鎖で母親が殺されてしまった。
どうしてR12かなと思っていましたが、会話・映像の端々で見受けられました。
若葉さんさん演じる工藤守の人生が、生きていくために俺を買ってくれる人もいるの言葉、復讐にしか生きることを見いだせなくなっていた人生再開した兄弟が一緒に生きていこうとしたときは既に弟は人を殺め復讐を進めていた。兄工藤誠に葛藤はあっただろうに仮釈放反故の弟守に寄り添う道を選ぶ。
森田さんの演じるこれからを頑張ろうとしている兄工藤誠、若葉さん演じる壊れていしまって復讐に残りをかけた弟工藤守、お二人とも良い演技で重い・辛い・悲しいです。