「『普通』でない生活を送ってきた人は『普通』がわからない」前科者 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)
『普通』でない生活を送ってきた人は『普通』がわからない
なお、話の展開上致し方ないことかと思いますが、DVの被害者の居所が加害者にバレる時って、関係者による情報漏洩よりも被害者当人が加害者に(一時の気の迷いで)バラしてしまうことの方が、圧倒的に多いような気がします。と一応。
犯罪を犯した人の更生を人間的な観点から支える『保護司』。そんな世間的には相当ニッチな職業を取り上げた、貴重な作品。
個人的に印象深かったのが、保護司の主人公が保護観察の対象者に向けて『普通』が一番、頑張り過ぎないようにと冒頭で声をかける場面ですね。
この対象者は虐待やいじめを日常的に受けて生きてきてるので、そもそものところで『普通』の意味がわかっていない。
ただ人と会って、美味いラーメンを食べることが『普通』である。そう、幸福な生活を送ってきた人々は当たり前の出来事として思いつく。
ただ、そんな生活を知らず、暴力まみれの生活を送っていればそれが『普通』だと思ってしまう。そこに本当の『普通』の生活を教えてくれる人がいなければ。
題材は良かったですが、警察の描写がねえよの連続だったのと、磯村勇斗氏が全般的にイケメン過ぎて腹が立ったので評点少なめです(理不尽)。
ですが、間違いなく観るべきテーマの映画と思います。
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BONNAさんのコメント
2022年2月3日
落ち着いてラーメンが食べられる環境にない家族、ラーメン自体買えない家族、いろいろありますよね…
改めて普通ってなんだろう?と考えさせられる映画でした。
なお、やり過ぎ警察の描写がなければ星4です、この作品。
BONNAさんのコメント
2022年2月3日
コメントありがとうございます😌
磯村氏の役割はレシーバーというか、観客が望む いて欲しい存在 を具現化した人かなと思いました。
ありがとう、でも腹が立ちますというのはその辺です笑