「【"これ以上、被害者も加害者も生んでは駄目!"必死に前科者の男の"想い"を止めようと奮闘する保護司の姿が心に響く作品。善性溢れる有村架純さんと森田剛さんの抑制した演技も素晴らしい作品でもある。】」前科者 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"これ以上、被害者も加害者も生んでは駄目!"必死に前科者の男の"想い"を止めようと奮闘する保護司の姿が心に響く作品。善性溢れる有村架純さんと森田剛さんの抑制した演技も素晴らしい作品でもある。】
- 過去に行きずりの男に殺されかけた佳代(有村架純)。佳代の代わりに父親を殺された恋人だった滝本(磯村勇斗)。
彼らは大人になり、佳代は加害者に寄り添う保護司に、滝本は加害者を逮捕する刑事になっている。設定が、巧い。-
◆感想
・特筆すべきは佳代を演じた有村架純さんの善性溢れる演技である。
- "人間だから、状況により罪を犯してしまう。それを止めたい"と無報酬の保護司をコンビニで働きながら務める姿。保護司の方々に尊崇の念を抱く。-
・そんな彼女は、自分を苛めていた職場の同僚を発作的に刺殺し、6年の刑期を終えた工藤誠(森田剛)の保護司になる。彼は、幼児に父親に母親を殺され、虐待を受けていた。そして、泣き虫だった弟、実も・・。
- 誠は、罪を犯した瞬間を覚えておらず、更正している様に見える。森田剛が、抑制した演技で哀しき男を演じている。-
・保護観察満了が、近付いていた工藤だが、ある日忽然と姿を消す。工藤は久し振りに弟、実(若葉竜也)と偶然会っていたのである。
実は自分を社会の底辺に落とすきっかけを作った人間達への復讐を企てていた。
- 工藤誠は、実の行動を止めようとしていたのであろう、と私は解釈したが、狂気に取り付かれた実の行動を止める事が、出来ない。そして、実は遂に且つて母親を殺めた父親(リリー・フランキー)の家に踏み込もうとするが、そこには工藤誠を探していた佳代も居た・・。-
<犯した罪に対する諦念や自責する工藤を森田剛が、好演している。
更に保護司として、髪を振り乱しながら自転車で工藤を探す保護司佳代を、有村架純さんが熱演している作品。
ストーリー展開としては、やや粗い部分もあるが、"前科者"が、再び一般社会に復帰する難しさと、彼らを支援する保護司と言う仕事をボランティアでされている多くの方々に尊崇の念を抱いた作品でもある。
有村架純さんと森田剛さんの今作品の演技は素晴らしいと、私は思います。
"前科"があってもキチンと更正すれば、許容する社会になる事を祈りつつ。
今作の、ラストシーンはそれを暗喩していると思います。>
NOBUさん、お邪魔します。
登場する役者さん、みんな熱演でした。
で
若葉竜也さん
途中、森田剛さんの弟を演じたのが彼だと気付いたのですが
そのあと何度も
「街の上で」 の 「本の棒読み演技」
が頭をよぎってしまいました。
「本当はとても上手いんだ…」 (←失礼にも程がある)
失礼しました。
俺も同じくボランティアだとは知りませんでした。
多分、保護観察官と勘違いしていたせいです。
ドラマでも度々登場していた保護司ですけど、ここまで詳しく教えてくれた作品は初めてでした。
ドラマ版で言ってたことですが、対象者が保護司を暴行した事件というのは放火が一件あったくらいらしいです・・・本当かどうかは知りません。
↑すみません、書き間違え💦優斗じゃなくて、勇斗。そして、磯村勇斗さんの演技も素晴らしかったのですが、
有村架純ちゃんと森田剛さんが素晴らしかった!と書きたかった。
磯村勇斗さんは今回めちゃくちゃかっこよくて😍ワイン飲みながら少しほろ酔いで書いていて💦誤字申し訳ありません。