「【”彼が遺した鈴の音。されど、川は流れる。”今作は、マレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が日本の名作短編をアーティスティックな世界観で描いたニュー・アジアン・フィルムである。】」ムーンライト・シャドウ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”彼が遺した鈴の音。されど、川は流れる。”今作は、マレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が日本の名作短編をアーティスティックな世界観で描いたニュー・アジアン・フィルムである。】
■今作は、「渇き。」で度肝を抜かれた小松菜奈さんと、「his」でビックリした宮沢氷魚さんのW主演という事で、観る気満々だったのだが、私が当時影響されており、且つ私がこの映画サイトを鑑賞記録用に使っていたのを、”レビュー、投稿してみようかな‥”と思わせてくれた素敵なレビューを挙げられていた方の”まあ、ちょっと、惜しい感じだった・・。”と言うコメントを見て、観賞を見送った作品である。
だが、フライヤーはしっかりと、取って置いた・・。
◆感想
・確かに鑑賞すると、原作の設定は残しながらも、独特のアーティスティック且つ不思議なエドモンド・ヨウ監督が作り出した世界観は、評価が分かれるな・・、と思った作品である。
・近作で言うと、中国のチャン・リュル監督の「柳川」を思い出させるテイストの作品であった。
ー 「柳川」は、個人的にはジョン・レノン&オノ・ヨーコの名曲”oh my love"が印象的な、好きなテイストの作品である。-
・今作での、小松菜奈さんの立ち居振る舞いや、唯一無二の”凄い目”(喜怒哀楽を、目で全て表現する。)は健在である。
ー それは、冒頭のさつき(小松菜奈)の憔悴した目からの、等(宮沢氷魚)との恋を紡いでいく時の輝く目である。-
<マレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が紡ぎ出す、不可思議な世界観は、原作と通じる所もあると思うし、面白くも感じた部分は多い。(それは、偏に小松菜奈さんの唯一無二の”目””であり、中性的な人物を演じさせたらこの人、宮沢氷魚さんの存在感である。)
アジアの若手監督が、日本の名作短編を描いたら、こういうふうになるのかな、と思った作品でもある。>
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