劇場公開日 2021年9月10日

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「不思議系フィクション?」ムーンライト・シャドウ bionさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0不思議系フィクション?

2021年9月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 不思議ちゃんと不思議君のラブストーリーとしてみれば、小松菜奈と宮沢氷魚は雰囲気も演技もあっていたと思う。
 原作を読んでいないからオリジナルの空気感はわからない。何か大事なものをそぎ落としてしまったのかな。

 まず、柊のもみ上げが気になってしょうがない。それに図太そうな顔つきと精神的に不安定という気質があっていない。演出が悪いのか、本人の演技の問題なのかはわからないが、変化のない表情が喪失感を抱えた人間ものと思えないし、棒読み感のある会話ってどうなの。

 もう一つは時代設定。テープレコーダーを使いたかったら昭和のままでいいんじゃない。吉本ばなながその時代で感じたことを作品にしたはずだから、映像化しても時代は昭和でいいと思う。宜保愛子とかノストラダムスとか、死者との一夜限りの再会を自然に受け入れる素地があったと思う。

 4人で過ごしたシーンは、監督が撮りたかったよ映像ありきなんじゃないかな。なんかアルバムのスナップショットを見せられた感じがして、正直退屈だった。

 92分の尺なのにえらく長く感じた。逆に原作を読みたくなった。

bion
R41さんのコメント
2024年5月19日

こんにちは。
原作は吉本ばななさんの短編のようです。
だから逆に行間に隠された真意を描き切れていないと感じました。
特に最後にサツキが自分自身と折り合いを付けますが、急で、それを言葉でまとめてしまっているので余韻が残らないように思いました。

R41