「ありのままの不完全を愛しましょうー」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 まさんの映画レビュー(感想・評価)
ありのままの不完全を愛しましょうー
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不完全なメンバーでも力を合わせれば何とかなるさ、という感じのガーディアンズオブギャラクシーのテーマをそのままストレートに完結させた話。
対比となる敵は完全な社会を作ろうとする奴。
バカ息子上等!ブス上等!下手くそ上等!
全員を愛しましょう。
そういう道徳的には臭すぎる、ディズニー製リベラル色を全面に押し出したテーマを、コミカルに描くことで臭くなりすぎていない。
やっぱり音楽とユーモアは生きづらい社会を生き抜くのに必要不可欠なんです。
ただスパイダーマンノーウェイホームでも感じたことですけど、今後MCUでは敵を倒すことがテーマ的に不可能になるのでは??
マイノリティを寛容することと、有害な敵を排除することは、ある種の矛盾となってしまう(だって敵だって思想的なマイノリティ)
リベラルはエンタメヒーローものとしてはなかなかの足枷になっているような...
少なくとも新規の観客を獲得できるほどのパワーを持ち合わせることは不可能なような気がします。
MCUの今後はいかに。
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トミーさんのコメント
2023年8月25日
共感ありがとうございます。
リベラル志向がヒーローエンタメに与える影響、鋭い分析と感じました。過去の戦争とかなら、思いきった描写が出来そうですが、コミュニケーション取れる未知の敵や異教徒と最期まで闘えるか? 欧米ならではの部分もありますね。