「ラクーンとアメリカ人の物語」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 sasさんの映画レビュー(感想・評価)
ラクーンとアメリカ人の物語
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三作目となれば固定ファンもついて各キャラの掘り下げも許される。初っ端から飽きさせない展開とテンポの良い、かつ気持ちいい音楽でテンションが上がる。
エイリアンとの格闘シーンもさすがマーベル、良かったです。
この映画、まとめると(まとめ過ぎだが)皆が自分探しの旅に出て、仲間と居場所を求めて宇宙を駆け回る。行き着く先は故郷か。敵役だって同じ。
今回の敵の親玉のハイエボリューショナリー(スゴい名前だ!監督遊びすぎ)が"完璧な知的生命"を求めて生物の進化実験を繰り返す件が印象的だった。
偶然、アライグマのロケットが自分より知能とインスピレーションに優れてしまったことに嫉妬して、なんたらかんたらという構図は、アメリカで繰り返されるテーマにも思う。
個性礼賛、能力主義(=メリトクラシー)礼賛ながらも権威による自由の抑圧は嫌う(ただ近頃は多様性も絡んで主張がやや複雑化してはいるがアメリカが一番!というところは同じ)。
それ必要かと思いつつもこまめに入れてくるおバカジョーク色恋沙汰は外せないところがアメリカ人ぽくて良いね。
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