「シリーズ最高傑作!」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0シリーズ最高傑作!

2023年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

未鑑賞だった前2作を直前に鑑賞し、テンション爆上がりの状態で公開日にIMAX3Dで鑑賞してきました。GW中ということもあり、地元映画館も大盛況で、大勢のマーベルファンと共に楽しんできました。

ストーリーは、前作でガーディアンズと敵対した惑星ソブリンから送り込まれた刺客・アダムによって重傷を負ったロケットを救うため、体内に仕込まれた“キル・スイッチ”を解除するパスコードが必要となり、ピーターたちガーディアンズは、ロケットを改造した組織・オルゴ・コープの研究所や惑星カウンター・アースに赴き、完璧な生命の創造を目ざすハイ・エボリューショナリーと対峙するというもの。

前作ではピーターの出自に迫る展開でしたが、本作ではロケットの誕生の謎に迫る内容で、わりとシリアスな展開です。中でも、ロケットという名前の由来にまつわる、研究施設内で出会った仲間たちとの交流、その仲間たちを目の前で失ったことへの悲しみや怒り、やるせない思いが、重く響いてきます。

そんなロケットを救うために、命を張って戦うガーディアンズの絆が素敵で、何度も涙腺を刺激されました。はじめは利害関係から行動を共にしただけのメンバーが、やがてチームとなり、そこに絆が生まれ、かけがえのない家族となる、その過程を見届けられたことを本当に幸せに思います。とはいえ、それを味わうためには、前2作と「アベンジャーズ/エンドゲーム」の事前鑑賞は必須です。相変わらずMCUの敷居は高いです。

本作でも、ピーターはもちろん、ガモーラ、グルート、ドラックス、ネビュラ、マンティス、さらにはクラグリンやコスモなど、それぞれのキャラがしっかり立っていて、それぞれに見せ場がきちんと用意されています。なおかつ軽妙なやりとりで笑いを誘い、重くシリアスな内容をうまく緩和しています。こうした一人一人を大切に描く姿勢が、本シリーズ最大の魅力だと感じます。

キャストは、クリス・プラットをはじめとするシリーズお馴染みの面々で、安定の演技を披露しています。敵役としてチュク・イウジ、ウィル・ポールターらが加わり、いい仕事をしています。聞くところによると本作は3部作の最後にあたるらしく、ピーターやマンティスの離脱、チームリーダー交代、メンバー入替などが描かれ、ラストで急に寂しくなりましたが、とりあえず次作の予定もありそうで安心しました。

おじゃる