「アバターより宇宙してる点でオッケー」アントマン&ワスプ クアントマニア Takeyan555さんの映画レビュー(感想・評価)
アバターより宇宙してる点でオッケー
アバターの退屈な世界に比べると生物や景色が多様で楽しめた。あれがキツ過ぎて。
また、ヴィランがいい。カーンの泣き顔には謎の深淵さを感じてしまうが、そこに血も涙もないサイコパスとしての怖さが浮き立つ。顔のでかいやつも、悲哀が満載。最後は笑えるんだが泣けてくる。良い最後である。
マーヴェルで大切なことは一つ。ヒーローとして生きるかどうか。そのために何を犠牲にすることもある。今回は娘のためにヴィランと取り引きする選択したが、主人公に何も起こらなかった。その後は「悪の組織の拠点の中に入るとセキュリティがガバガバ」の法則がここでも展開され、さらに援軍の登場、など嬉しい展開は用意されているが、正直ご都合的な結末感は否めない。何もかもがぬるいと言わざると得ない。しかし、次代のバトンタッチが果たされ、「小さき者たち」に光が当てられており、勇気と愛が描かれれば子供が観る映画としては、これで良いのかと思う。
長々と書いたが、そんな分析よりも鑑賞後に私の心に残っているのは、「もしホープみたいな人が側にいてくれたら、たとえ量子世界に閉じ込められたとしても、それは良い人生かも知れない」ということである。
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