ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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虐げられた民族の選ぶ道とは
『RRR』の挑戦に対するMarvelの答えはこれだ。
ワカンダのスーパーテクノロジーから生み出された武器を使い、ヴィブラニウム製のスーツを纏っているが、勝敗を決めるのは肉体であり、魂の覇気。ONE PIECEが実写化されたら、戦闘シーンはこうなるんじゃないのかな。海中、空中、船上を2つのトライブがそれぞれの誇りをかけてど迫力でぶつかり合う。
チャドウィック・ボーズマンが志し半ばで神に召されてしまったことと、物語上でもティ・チャラが病気で死んでしまったことが地続きのように感じ、チャドウィック・ブラックパンサーの勇姿が見れないのかと思うとものすごく悲しい。
奇しくも、12月公開のアバター2と海を舞台にした競演ということになった。しかも虐げられた民族の神話を創り上げていくという点でも類似している。『ワカンダ・フォーエバー』の方は、復讐の是非に踏み込んだすばらしい結末だったが、アバター2はいかに。
MCUでありながら、MCUを感じさせない太い筋の通った物語でございました。
考えてみれば地上人の強欲さがなかったらワガンダとタロカン族との戦いもなかったわけで、どことなく代理戦争の様な趣き。だから気勢が上がらず感情もそれ程揺すぶられなかったのだろうなあ。
①前作の『ブラック・パンサー』はアフリカ系アメリカン等の非白人に対する忖度というか媚びみたいなものを感じて今一つ乗れなかったし、映画自体としてもそれ程良くできていたとも思われなかった(ので、アカデミー賞作品賞にノミネートされてビックリ。まあ、アカデミー賞はある意味“お祭り”なのでどうでもいいんだけど。)
②実は予告編を観て「もしかしたら、これはマーベル映画史上最もエモーショナルな📽️になるのではないだろうか」と勝手にスゴく期待していたので、期待外れに終わって残念。前国王(前ブラックパンサー)の死の哀しみを乗り越えて再生するワガンダを描く感動的な話になるべきところを、突然海から湧いて出たタロカン族なんか絡めちゃたのが話が盛り上がらなくなった一因。
③個人的には新ブラック・パンサーが誕生するところはもっと賑々しく感動的に盛り上げて欲しかった。逡巡していた⚪が味方がもう絶体絶命となった時にブラックパンサーとなって現れて「実は…!」というような。
④タロカン帝国にいたシュリを助け出す時にネイモア(クルルカン)の瀕死の娘を置き去りにして逃げていくところは後味悪し。
⑤3時間近い長尺を最後まで飽かさずに何とか引っ張って行けたので演出力はあると思うのだか如何せん脚本がもひとつだったのが一番の戦犯だろう。ラストで⚪⚪⚪の⚪⚪を出してくるのも驚きというよりちょっとアザとらしい印象が強い。
⑥主要キャストの女優達(ご贔屓アンジェラ・バセットを含め)がみんな個性的なのでもう少し点数をかさ上げしたいところだが。
⑦本作は息子を失った母の悲しみと喪失感、兄と母を失った妹の悲しみと喪失感とが話の中心だが、そういう話だからこそ、戦いの中で死んでいくモブキャラにも家族や愛する人々はいる筈でそこに生じる悲しみが置き去りにされることに、この歳になるとついつい想いを馳せるというかやりきりない思いになって単純に戦闘シーンに熱くなれないのも確か。
マーベルの最近の中では確実にトップ
面白かった!2時間40分という果てしない長さで覚悟して見に行ったが気づいたら終わっていた!ブラックパンサー1作目と同じレベルの面白さを期待して見に行っても後悔はしないレベルになっていると思う
ヒーロー不在が面白い
国王を失ったワカンダは強気な態度を取り始める各国に警戒を強めていたが、そこに新たな脅威が現れ…。
MCU30作目。個人的には終盤にやや不満があるが、ヒーロー不在の中盤までは何もかもが新鮮で面白く、世代交代映画として心打たれる作品でした。
お兄ちゃんが生きてたらどんな敵でどんな作品でこんなに妹が悲しまない...
お兄ちゃんが生きてたらどんな敵でどんな作品でこんなに妹が悲しまないで済んだんだろうって考えたら悲しくなったしブラックパンサーはあの人なんだなって感じがした
お兄ちゃんの死が大きすぎた
選曲が今回も上手かった
久々大作
ほのぼのシリアスを続けて観てたのでやっぱり映画館はこれくらいのスケールじゃ!と言いながら前半は少しウトウトしてしまいアバター?ライオンキング?と寝ぼけながら。後半はしっかりこうでなきゃ!ラストのラスト王女の安堵の表情と素晴らしい光の存在にスッキリ。ありがとうございます。
ブラックパンサーよ帰ってこなくていいよ
前作では、
新しく新鮮で高潔な高度な科学にエネルギーを持つブラックパワーが炸裂して、新しい世界秩序を形成する次世代に楽しみが期待きる面白いコンセプトの作品だった。
今作では、
ブラックパワーではない西欧の破壊的暴力や侵略や古い伝統や王族系譜へのこだわり、さらに薬で人体改造など、あの高潔で崇高なブラックパンサーが消えてしまった人工的破壊映画と根底が豹変してしまったことが残念だ。
最後に次作を予告するテロップが出てきたが、このシリーズはもう終わった感じがする。
美しい衣装や奇抜な兵器もアバターモドキに感じてしまい独自性も希薄と感じたのは私だけではないと思う…
混乱は悪いことばかりではない
メタでもミクロでも、人の死によって混乱が起きたあとを丁寧に描いた作品でした。非常に完成度の高い一作です。早くも円盤が欲しい。
死による混乱は時として深く遺恨を残し、自分の人生の道標を歪ませる。ただ今何をすべきか、この先自分がどう生きたいか、誰を大切にすべきか、それを見誤らなければ大丈夫、あなたはどう?という優しくも厳しい視点が心地よく。
守護者と指導者が同一でなくともよい、という解釈は良いのではないでしょうか。魅力的な女性が非常にたくさん出てくるし、クスッと笑う場面も楽しかった。
ラブ&サンダーの物語の行き止まり感に、マーベルもそろそろ厳しいかなと思ってしまいましたが、アメリカを起点とするグローバルな作品として、ようやく適切な自省の精神と当事者性を意識したものが生まれたように思います。
とはいえ、不必要なまでにVFXだらけの画面は、その背景にある搾取のことを考えると、手放しで賞賛できないのも事実。映画業界が今大事にすべきなのは誰なのか、見誤らないで欲しいものです。
次はIMAXで観たいので、来週以降のスクリーンの振り分けに期待しています。
(映画の設定上)わかりにくい点はあるが、基本的に高評価。
今年322本目(合計597本目/今月(2022年11月度)9本目)。
さて今週(11月2週)…。私もみましたが、特定の作品に「極端に」偏るのは、ひいては新規の監督さんのレビュー作(や、5本程度など「準新人さん」といえる方も含む)などとの関係では「無関係なところでどうしようもなくなる」状況が生じるので、今の7~8割くらいの本数にしていただければ…というところです。
さて、こちらの作品。予告やらなにやらも含むと3時間枠かな…というところです。
最初こそ「とある物質をめぐるお話」ですが、途中からはその話はところどころ出ますが、実は別のところに映画の焦点はあたっているんだ、ということはわかります。これも一つ(の解釈や、一つの「単語」)には言い切れないように思えますが「異なる考え方の理解」や「(文化などの)継承」というところにテーマがあたっています。そのため、最初こそ激しいアクションものかな?と思っても、後半は結構「高度な」ことを扱うので、その割には結構「大人向けかな」というところです。
このマーベル作品はシリーズが多く、過去作はネットフリックス等で見ることもできますが、全部見ることも妥当ではないので、ここで調べて評価の高かったものを2~3本見ていった程度です。
なお、映画からはわかりますが、マヤ・アステカ文明の「香り」がする映画です。映画内で登場する「ククルカン」は、マヤ文明での創造神(のひとつ)です。マヤ・アステカ文明はその性質上文献が少ないですが、資料によってはケツァルコアトルと完全同一視、趣旨的同一視されることも多い偉大な神です。
こういった事情もあり、映画内では結構、マヤ・アステカ文明の「香り」がするので、このジャンルが好き、という方にもおすすめです。
採点は下記のようにしています。
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(減点0.3/(映画の設定上)英語の字幕が多いが、日本ではわかりにくいところも)
・ この映画、英語以外の言語(フランス語は明確に出る。ほか、架空の言語?)が出るため、その部分は英語相当の字幕が出て、さらに日本語字幕が出るという二重の字幕の部分がそこそこあります(全部かき集めると全体の25%はいきそう?)。
この部分で、おやっと思う方も多いです。次のような表現が出るからです。
>> Spring is come.
> 春がやってきた
英文法としては「現在完了」という、中学3年で習う範囲の内容ですが、現在完了といえば、have+動詞の過去分詞 で習った方が大半だと思います。英語では「普通は」そうです。
しかし、英語においては「発着往来を表す一部の動詞」を使った完了形では、中学英語で習うように have は原則通り使えますが、 be「 も」使えます。意味は同じです。
映画内では「王は去った(出発した)」「王は亡くなった」などでよくbe動詞が使われています。「去る・出発する」はまさに「発着」ですし「亡くなる」ことは「別の世界に行くこと」なので「出発」です。このように英語では、一部の動詞だけは be 動詞と組んで完了形を作ること「も」できるのです(もちろん、原則通りでもよい)。
※ なお、他の言語、たとえばフランス語などでは、この使い分けが「義務的」です。
この点は知らないと、字幕の単語自体は(架空の語の英語表記を除けば)字幕自体は簡単ですが、理解に支障をきたす部分があります。
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白人と黒人とネイティブアメリカン
最初に、チャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ)に捧ぐ作品でした。フォーエバーです。
今作はサノスの指パッチン後にワカンダの王が崩御し、そんな中ワカンダがさまざまな国とヴィブラニウムに関してのいざこざに巻き込まれていきます。
その渦中でいろいろあり、予告編とおりワカンダが海の帝国と争いが始まります。この海の帝国もネイティブアメリカンの悲しい過去から生まれた設定です。
なぜ同じ悲しい過去を持つ国同士の争いが起こったのか?
ワカンダは今後どうなるのか?
映画でこ鑑賞ください。
タロカンの設定が良い
ふつうに面白かった。
敵のタロカンが単に悪いやつじゃないところが良い。
MCUのストーリーは戦わざるを得ない状況になる理由が自業自得だったりして納得できない場合がけっこう多いのだけど、今作は戦争に至る経緯がまあまあ納得できた(ワカンダとタロカンがやたら好戦的なのはなんだかなあと思うが、これくらいはしゃーないか)。
タロカンはメソアメリカ文明(マヤやアステカ)の末裔という設定。
敵が実は先住民で、現生人類の方が侵略者だった、という善悪が逆転するどんでんがえしの設定はフィクションでよくある気がするけど、アメリカ先住民達は現実世界でもヨーロッパ人の侵略によって奴隷化されたり滅ぼされたりしているわけだから、重みが違う。
タロカンが海底人というところは、ウルトラセブンの問題回、「ノンマルトの使者」を思い起こさせる。
ストーリーには特に意外なところはなく、平坦な印象。2代目ブラックパンサーにはキャラとしての魅力はあまり感じなかった。むしろ敵のネイモアの方が魅力的。空中の階段を蹴るみたいな独特の飛び方がかっこ良い。
ハーブを飲んだ先に出会う「祖先のパンサー」に涙
結論、ずっと泣いていた。
冒頭と最後が特に。
予告編から様々な推測が飛び交った。
チャドウィックはどのくらい出演するのか、設定としても亡くなったことをどう駆使するのか。
期待は越えた。
アイアンハートをどうスタークと絡めるのか。
海の種族をどう表現するのか。
ヴィブラニウムの流出問題は?
ハーブは全部焼かれたはず。
全ての疑問を回収してくれた。
個人的なアイアンマンファンとしては、
アイアンハートをもう少し深ぼってくれると嬉しかったが、これ以上時間が延びると流石にな。
チャドウィックに捧げる黙祷とも呼べる時間が多々あり、それぞれ想いを馳せれば良いのではないか。
最後のシュリのように。
キルモンガーが出てくるだろうとは思ったけど、あそこで出て来るとは、皮肉たっぷりで泣いた。
クリード3の告知をSNSで投稿するタイミングも完璧だと思うよ、マイケルB.
今ざっと見終わった直後に書きたいことを書いたので、これから細かいイースターエッグや補足情報をたっぷり入手してきます。
フェーズ4の締め括り
偉大な王ティ・チャラの死から始まり、新たな敵と仲間、新ブラックパンサーの誕生が描かれたMCUフェーズ4の最終作。ティ・チャラ、そしてチャドウィック・ボーズマンへのリスペクトに溢れた素晴らしい作品でした。
最新鋭の科学技術と戦闘力を有するワカンダのバトルは、いつも本当にワクワクさせてくれますが、本作もとにかくバトルシーンがカッコ良い!民を鼓舞する掛け声は、いつも声が出そうになります。笑
メタリックな武器や戦闘機と、艶やかな民族衣装を身に纏ったドーラミラージュや戦闘民族たちのバランス、優雅で力強いバトルと、テンション爆上がり。ネイモア達海底民達の肌が青いこともあり、いつも以上に鮮やかで最高でした。
ストーリー展開も尺の長さが気にならないくらい、テンポも良く、説明臭さもなく、最後まであっとゆう間。アイアンハートの活躍には、どうしたってアイアンマンを思い泣けてくる…。
ドラマシリーズとのリンクやサプライズと、盛りだくさんで楽しかったです。
ワカンダフォーエバー!!!
前作のスーパーヒーロー映画をBLM 運動という現実世界にリンクさせた気高い姿勢はどこに行ってしまったのだろう?
がっかりしました
つまらない
それも圧倒的に
途中で居眠りしてしまうほど
それでもなんの支障もない映画でした
VFXは素晴らしい
オタク心をくすぐる良い映像もあります
でもなんか二番煎じです
おっ!と身を乗り出して観るようなオリジナリティのある映像は何一つないのです
内容自体つまらない
何のために本作を製作したのか皆目分からない
前作がなぜ大ヒットしたのか
それがなんにも分かってないで作ったように思えます
スーパーヒーローものであっても、現実世界とのリンクや、ひしひしと伝わる暗喩がなければあれほどの大ヒットになんかなる訳がないのです
本作には現実世界とのリンクは少しもないのてす
もしあるなら大問題です
ワカンダと対等に戦える強大な帝国が突如として登場してワカンダに挑戦する
ワカンダは大いに苦戦するが、戦いに辛くも勝利して相手を屈伏させる
一度屈伏させてワカンダへの不可侵を約束させたなら、ワカンダとタロカンは手を結び、陸と海で世界を分割して支配する
もし敵のタロカン海底帝国を中国の暗喩だと考えたならこういう風に見えてしまうのです
米国は中国と将来戦うかも知れない
それは大変な激戦となるだろう
戦争のダメージも大変大きいだろう
それでも米国と中国は最終的には和解して世界を米中二国で分割統治していくことで合意する
そういう内容に思えてしまうのです
大変な悪夢といえます
ワカンダ王家と王国の存続を世界の国々よりも優先させる
表面的な平和を優先して、価値観の異なる帝国であっても、和解して手を結び共に世界を分割する
つまり海にはワカンダは関与しない
海洋で何が起ころうとワカンダは見て見ぬふりをする
そんな意味にみえるのです
アジアは中国にまかせる
アジアがどうなろうと米国の知ったことではない
平和が一番!
そうみえるのです
ワカンダ、フォエバー?
そんなワカンダなんか無くなってしまった方がいい!
ネットウヨだと罵倒されるでしょう
でもそのように見えて仕方ないのです
きっとあまりにつまらなかったから意味を考えすぎたのでしょう
それでもこう思うのです
前作のスーパーヒーロー映画をBLM 運動という現実世界にリンクさせた気高い姿勢はどこに行ってしまったのだろう?
暗澹たる気持ちで劇場から帰りました
VFX の凄さ、挿入曲の楽曲の良さで星1つ半オマケです
チャドウィックよ! Forever !
最後の戦いの祖先の平野は一瞬しか出てきませんでしたが、演出上はチャドウィックをCG化して対面した方が盛り上がると思った。 あえてそれをしない所がこの映画を作った人たちのチャドウィックへの思いを感じさせた。(私が勝手に感じただけですが…)
ストーリー自体は普通の話…
アイアンハートもちょっと中途半端な扱いかも?
これはボクらがチャドウィック・ボーズマンとの別れを受け止める映画
2時間40分
本編前の予告で「アバター」や「アントマン」をやってたものですから、混乱しちゃいました!
マーベルの中でも硬派で物語やメッセージ性もしっかりしている「ブラックパンサー」
チャドウィックさんが亡くなって、物語の中でもそれを踏襲したストーリー。とにかくワカンダ属に演じた俳優さんたちが前作に増して素晴らしい!
迫力ある演説!立ち姿!身のこなし!素直にかっこいいです。頭の硬い部族の漢ども、感情に流される女性。
それぞれが気づきを経て、変化し多様性を受け入れていきます。
大きなテーマの1つは「継承」。
海岸での王女の焚き火のシーンは
涙無くしては見られません。
そして希望の見えるエンディング!
エンドロール後の最後の一文字まで見逃さずに!
「ワカンダ フォエバ!」
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