「虐げられた民族の選ぶ道とは」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
虐げられた民族の選ぶ道とは
『RRR』の挑戦に対するMarvelの答えはこれだ。
ワカンダのスーパーテクノロジーから生み出された武器を使い、ヴィブラニウム製のスーツを纏っているが、勝敗を決めるのは肉体であり、魂の覇気。ONE PIECEが実写化されたら、戦闘シーンはこうなるんじゃないのかな。海中、空中、船上を2つのトライブがそれぞれの誇りをかけてど迫力でぶつかり合う。
チャドウィック・ボーズマンが志し半ばで神に召されてしまったことと、物語上でもティ・チャラが病気で死んでしまったことが地続きのように感じ、チャドウィック・ブラックパンサーの勇姿が見れないのかと思うとものすごく悲しい。
奇しくも、12月公開のアバター2と海を舞台にした競演ということになった。しかも虐げられた民族の神話を創り上げていくという点でも類似している。『ワカンダ・フォーエバー』の方は、復讐の是非に踏み込んだすばらしい結末だったが、アバター2はいかに。
MCUでありながら、MCUを感じさせない太い筋の通った物語でございました。
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