「前作のスーパーヒーロー映画をBLM 運動という現実世界にリンクさせた気高い姿勢はどこに行ってしまったのだろう?」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
前作のスーパーヒーロー映画をBLM 運動という現実世界にリンクさせた気高い姿勢はどこに行ってしまったのだろう?
がっかりしました
つまらない
それも圧倒的に
途中で居眠りしてしまうほど
それでもなんの支障もない映画でした
VFXは素晴らしい
オタク心をくすぐる良い映像もあります
でもなんか二番煎じです
おっ!と身を乗り出して観るようなオリジナリティのある映像は何一つないのです
内容自体つまらない
何のために本作を製作したのか皆目分からない
前作がなぜ大ヒットしたのか
それがなんにも分かってないで作ったように思えます
スーパーヒーローものであっても、現実世界とのリンクや、ひしひしと伝わる暗喩がなければあれほどの大ヒットになんかなる訳がないのです
本作には現実世界とのリンクは少しもないのてす
もしあるなら大問題です
ワカンダと対等に戦える強大な帝国が突如として登場してワカンダに挑戦する
ワカンダは大いに苦戦するが、戦いに辛くも勝利して相手を屈伏させる
一度屈伏させてワカンダへの不可侵を約束させたなら、ワカンダとタロカンは手を結び、陸と海で世界を分割して支配する
もし敵のタロカン海底帝国を中国の暗喩だと考えたならこういう風に見えてしまうのです
米国は中国と将来戦うかも知れない
それは大変な激戦となるだろう
戦争のダメージも大変大きいだろう
それでも米国と中国は最終的には和解して世界を米中二国で分割統治していくことで合意する
そういう内容に思えてしまうのです
大変な悪夢といえます
ワカンダ王家と王国の存続を世界の国々よりも優先させる
表面的な平和を優先して、価値観の異なる帝国であっても、和解して手を結び共に世界を分割する
つまり海にはワカンダは関与しない
海洋で何が起ころうとワカンダは見て見ぬふりをする
そんな意味にみえるのです
アジアは中国にまかせる
アジアがどうなろうと米国の知ったことではない
平和が一番!
そうみえるのです
ワカンダ、フォエバー?
そんなワカンダなんか無くなってしまった方がいい!
ネットウヨだと罵倒されるでしょう
でもそのように見えて仕方ないのです
きっとあまりにつまらなかったから意味を考えすぎたのでしょう
それでもこう思うのです
前作のスーパーヒーロー映画をBLM 運動という現実世界にリンクさせた気高い姿勢はどこに行ってしまったのだろう?
暗澹たる気持ちで劇場から帰りました
VFX の凄さ、挿入曲の楽曲の良さで星1つ半オマケです