劇場公開日 2022年7月8日

「ナタリーの逞しい二の腕が凄い!! そして、ラッセルのダルダルボディ+スカートもスゴい...」ソー ラブ&サンダー O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ナタリーの逞しい二の腕が凄い!! そして、ラッセルのダルダルボディ+スカートもスゴい...

2022年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ソーシリーズ4作目にしてMCU作品29作目。
 ソーシリーズ前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』が姉ヘラとの激闘をツェッペリンの超名曲「移民の歌」で最高潮に盛り上げたり、弟ロキとのこの上なく上品なBL演出が光ったり、後に控えるアヴェンジャーズとサノスとの闘いを予感させたりと盛り沢山な内容だったのに比べ、ソーと元カノのジェーンとのさや当てに集約しているので些か地味な印象は否めません。
 しかしながらそれゆえにMARVEL作品のコアファン向けのネタは抑え目で間口が広く、ヒーローが乱立していないのでコンパクトに観られるとも言えます。
 本作では、無限にも等しい生と力を有するがゆえに虚栄と退廃に満ちた生き方をする神々とコントラストを為すように、限られた生を世のため人のためそして何より自分らしくあるために人生を全うする存在としてジェーンが据えられています。
 その”庇護対象ではなく、主人公と対等なヒロイン””自らの生き方と命の使い道は自分だけの意志で決める”というヒロイン像は、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのヒロイン"MJ"ことグウェンの姿と重なり、人間の身でありながら神であるソーと対等のパートナーである、ソーの”最も親しい隣人”としてその生を全うした存在なのではないでしょうか。

O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)